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魔猫降臨


翌日、約束の時間に合わせ、

コンドミニアムのラウンジで落ち合う


リリエルはいつものように

イザマーレに出してもらった涼し気なワンピース


バサラ夫妻は昨日買ったお揃いの帽子を被り、

寝ぼけ眼を隠すようにサングラスをかけていた


イザムの運転でアウトレットモールに行き、

予約していた卵がけご飯専門店に入ると

魔界で噂を聞きつけて追いかけてきたセルダとプルーニャが居た

ペットも一緒に店内に入れるその店で、

ハルミちゃんも一緒にのんびり寛いでいた


「閣下のお屋敷も、バサラの邸宅も灯りがついてないじゃんね

ひょっとしたらと思って、ベルデに調べてもらったんよ♪」


「ほんと、こんな素敵な所、初めて知りました。

私まで連れて来てもらって、すみません…///////」


「それは構わないが、宿はないぞ?

ハルミちゃんも一緒ならコテージの方が良いだろうが…」


「あ、それは大丈夫。君たちの噂を聞きつけて、

閣下たちのコテージの隣をベルデが予約していたそうだよ。

知らなかった…?」


ニヤッと笑うセルダの言葉に、

改めてげんなりする光と紅蓮の悪魔


その横で嬉しそうにニコニコ微笑むリリエル


「皆様も一緒なら、もっと楽しいじゃないですか♪

セルダ代官もプルーニャ様も、ゆっくり寛いでいってね(*´艸`*)」


避暑地の別荘地は、思いがけず長期滞在になり

邸宅と屋敷に灯りがついたのは数週間後だった






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