「……ん…」
(…?あれ……?)
リリエルが目を覚ました時、
そこは見慣れた屋敷のプライベートルームだった
身体が怠く、横たわったまま辺りを見回す
「…リリエル?目覚めたか?」
イザマーレの声にハッとして、振り向くと
バスローブ姿で寛ぎながら、執務室の残務処理なのか
ノートPCを操作している
(お勤めなさってる閣下も、素敵……☆彡)
早速聞こえてくる心の声に、仕事の手を止めて見つめ返す
「…まだ痛むか?」
「……! そうだ、私…」
イザマーレに訊かれ、瞬時に記憶が蘇ったリリエル
「…少し、倦怠感が残ってますが、全然、痛みません。
閣下がお救いくださったのですね?ありがとうございます」
含みを持たせた返事にやや眉を顰め、
ノートPCをサイドテーブルに置き、リリエルの上にのし上がる
「傷跡は全て消し去ったはずだが…確かめさせてもらうぞ…」
そっと口唇を重ねる
一糸纏わぬリリエルの全身に隈なく赤い刻印をつけていく
「…ん…んん…///」
胸元、腹、足…リリエルを反転させ、背中にもキスを降り注ぐ
「あ…ん…」
ひと通り触診を終え、抱き寄せる
「…見た目の傷は、完全に消えている。だが、
悪魔としての能力は失われたままだな。
これからゆっくり、回復させてやるからな」
「///はい…すみません…」
真っ赤になりながら恐縮するリリエル
(……)
「…閣下、あの…ひょっとして、ちょっと怒ってます…?」
「え?」
鋭いリリエルに、言葉を詰まらせ目を泳がせるイザマーレ
だが、まだ彼女に魔力が回復していない今なら、と
心の中で本音を呟く
(目覚めに吾輩を呼ばないとは…(怒))
「閣下…ずっと、私を離さずにいてくださいましたよね?
だから、優しい光を見失う事もなく、すごく幸せな気分でした。
ちっとも怖くなかったです…本当ですよ…?」
「…!」
リリエルの言葉に、改めて見つめ返すイザマーレ
「…いや、実は吾輩もなんだ。
お前をあのような状況に陥れておきながら、虫の良すぎる話だが…」
「そんなっ閣下のせいではありません!!全ては私の我儘です!!」
ムキになり、慌てて起き上がるリリエルを引き寄せ、
優しく抱きしめる
「倒れていくお前の手を離さず、救い出すことが出来た
かつての事件では成し得なかった悔しさを、
やっと晴らす事が出来た。そんな気がする」
「!…///////」
「お前も、かつての恐怖の呪縛から、
ようやく解放できたのかもしれないな
だが。それとこれとは別問題だ!
お前はこれからも、吾輩の傍で、いつも笑顔で居ろ。
そして、何度でも吾輩を求めろ。良いな…」
「////閣下……っ」
真っ赤になって見上げるリリエルの口唇を塞ぐ
角度を変えて何度も啄むようにキスを繰り返す
瞳に浮かぶ涙の雫をキスで受け止める
「…泣き虫め♪」
ニヤッと笑い、再び深い口づけを交わし合う
首筋、胸元に舌を這わせ、胸のふくらみを手で包み込み
ゆっくりと舐め上げる
脚を割り、その中心に顔を埋め、執拗に舌を絡める
虚空を彷徨う彼女の手を握りしめ、さらに吸い上げる
昇りつめ何度も身体を震わすリリエルに、愛しさが止まらなくなる
「はあん…んん…きもち…い…っ…///////」
(気持ち良いか?リリエル…)
「!!…」
突如聞こえてきた、イザマーレからのテレパシーに
目をパチクリさせるリリエル
(うっかり加減を忘れて、全回復させるところだったな♪)
未だ、リリエルの秘所を舌で味わいながら
聞こえてくるイザマーレの声に、
目がチカチカしてスパークするリリエル
「!!////はあっ///いやああああああぁぁぁ……」
びくっびくんっと震撼させ、到達する
「…完全に果てると、魔力の回復速度が緩やかになるからな。
今回も、最後まで付き合ってやるから、任せておけ♪」
髪を撫でながら笑うイザマーレ
「///も、もう!!…瞬間移動は…?」
恥ずかしさにプンスカしながら、リリエルはやや上目遣いになるが
「ん?それは無理だ。お前には必要ないだろ?」
そう言いながら、再び営みを繰り返すイザマーレ
プライベートルームの扉は、しばらく現れそうにない…
Fin.
Comments