何もかもが無駄骨に終わったダニー・アントワネット
このまま引き下がるのは癪だ
せめて執事レンだけでも、イザマーレ15世から奪おうと、
ヴィオラのいる音楽隊に無理やり引き入れようと画策する
その動きをいち早く察知したデュ・バリエ夫人は
常日頃から親しくしている芸術家で
ソプラニスタのオペラ伯爵を呼び寄せ、宮中音楽祭を開催させた
どちらの紡ぎ出す音も、甲乙比べ難く
魅了されたイザマーレ15世は、王室の音楽隊だけに留まらず
世界各地で奏でられる音と共に歌い上げる
夢幻月詠イザマーレに変貌を遂げる
そもそも最初から、堅苦しい王室の中に閉じこもるより
愛するデュ・バリエ夫人と執事レンを傍に侍らせ
世界各地を行脚する自由を欲していたイザマーレ15世は
「多忙」であることを理由に、その治世をダイヤ16世に譲り
宮中音楽祭で知り合った6名の貴族達と
旅楽団を結成させることに成功した
その隣には、常に微笑み寄り添うデュ・バリエ夫人
「イザマーレ様。ついに自由を手に入れましたね(*´艸`*)
私はいつまでもイザマーレ様のお傍に…」
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