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前夜


リハーサルの夜…

ダイヤはダンケルのプライベートルームに足を運ぶ。


ダンケルが疲れていると思い、ダイヤの部屋に居ると

ダイヤの部屋までダンケルが迎えに来るのが日課になっていた。


だが今回はダイヤから部屋に出向いた


部屋に入るとダンケルの使用魔が頭を下げた

「ダイヤ様が、いらっしゃいましたよ!」


ダンケルの周りに居た数人の使用魔が一斉にダイヤに頭を下げた。

ダイヤも頭を下げる…后になっても礼儀は忘れてない。


ダンケルもニコニコして様子を見ていた


「お疲れ様です!皆様集まって…」

ダンケルの姿を見てダイヤは目を輝かせた

ダンケルは明日の儀式で着るタキシードを試着していた。


「…陛下…素敵!!」

ダンケルに近寄って見詰めるダイヤ


「それでは…陛下、我々はこの辺で…また明日に。

ダイヤ様もまた明日」

使用魔も微笑んで部屋を後にした


2魔だけの空間になった…

ダンケルは扉を消して微笑んだ。


ダイヤは自分の魔力でウエディングドレス姿になった。

大切なリリエルが魔法で出してくれた素敵なドレスに…

ダンケルも嬉しそうに微笑んだ




 

「…陛下…明日ですね…」

恥ずかしそうに俯きながら ダイヤは言った

「…ダイヤ…」

ダンケルはダイヤを見つめ、ゆっくり抱きしめた



「…陛下…こんな私を…愛してくれて…」

潤んだ瞳をしてダイヤはダンケルを見つめた…


「…もっと愛してやろうか?ダイヤ…そのままで…」


真っ赤になるダイヤ…

「…今の素直な気持ちを言ってもいいですか…?

旅行の時みたく酔ってない時に…」


ダンケルは頷いた


「…陛下…愛してます…全て陛下に捧げたい。

どうか…私を…抱いてください…」


自分で言っておきながら、

顔から火が出そうなくらい真っ赤になるダイヤ


「…どうなっても良いんだな?」

ダイヤの顎に手を添えて見つめるダンケル


「…媚薬でも何でも…陛下の仰せのままに…捧げます…」

「…たっぷり可愛がってやろうな…」

「…望むところよん!」

ダイヤは最高な笑顔を見せた…


「…フフ…闇のお仕置き決定だな…」

ダンケルは呟いて微笑んだ…




 

花嫁衣装のダイヤ…


「…明日の為…脱いで良い?」

「…仕方ないな…」

ダンケルは苦笑いして答えた。


そう言いながらダンケルも、一瞬にしてラフな姿になっていた。

ダイヤも普段着よりお洒落な姿になって恥ずかしそうに俯いた


「…ダイヤおいで…」

両手を広げ、抱きつくダイヤを優しく抱きしめた

口唇を重ねたっぷり媚薬も飲ませた。

数分もしないうちにダイヤは身体が熱くなり、トロンとした瞳になっていた


「…また…飲ませられたぁ…」

呟いているダイヤをベッドに寝かせのし掛かった

「…どうして貰いたいのだ?」

わざとダイヤに聞く。

恥ずかしがって言わないダイヤに更に媚薬を飲ませた


「……して欲しいの…たっぷり抱いて…」

赤面しながら上目遣いでダンケルに言った


「いい子だ…可愛がってやる…」

一瞬でダイヤを一糸纏わぬ姿にして手首も魔力で縛り上げた


「もう逃げられんぞ…」

耳元で囁かれダイヤの身体が震えた

再び口唇を重ねる。舌を絡ませ、細い身体を抱きしめる。

身体中を愛撫して赤い印を付けていく

その度に震え、甘い吐息で啼き始めた

「…可愛いぞ♪我慢せず素直になれ…もっと啼け…」

囁き首筋に舌を這わせる


「…あんっ…いゃぁぁ!陛下ぁぁ」




 

堪らず身体を捩らせ、涙声で甘く啼きだすダイヤ

蜜の入り口に手を添えて犯される

だが、絶頂を迎える寸前で、狙いすましたように動きを止める

もどかしさに喘ぐ声に愛しさが溢れる

許しが出た途端に記憶が薄れる程果てさせられた




幾度も愛し合い、ダンケルの腕の中で眠っている時…

ダイヤは、人間界に居た頃の夢を観ていた


まだ麗ちゃんの正体が分からなかった頃…

別れ際に愛された時の記憶…


『もう…離れたくない…私を一緒に連れてってください…』

何度も麗ちゃんに泣きながら懇願した


しかし困った顔をしながら麗ちゃんは首を横に降って…

『駄目だ。連れては行けない…住む世界が違う…』としか

言ってくれなかった。

ダイヤ自身も諦めるしかなかった


『…こんな気持ちになったの…初めてなんです…

ごめんなさい…困らせてしまって…貴方の事が好きなんです…』


何人かの男性の人間とお付き合いしても

そこまで愛している気持ちにはなれなかった

麗ちゃんが初めてだった…


『…最後に抱いてやる…但し…

代償として私との全ての記憶は消させて貰う。

お前がこの世界で生きて行く為だ…良いな?』


何の事か分からないままダイヤは頷いて

このプライベートルームで肌を合わせた…




 

最後…記憶を消される時…心に抱いていた本音

『…麗ちゃんとの思い出は消されたくない…』

声にする事はできず、ひたすら泣いていた…


「…ダイヤ?」

ダンケルの声で目を覚ました。

「ダイヤ?どうしたのだ?」

ダンケルが心配そうに見つめている


腕の中で眠りに付きながら

涙を流していたのに気が付いたダンケルが

ダイヤを起こしたのだ



「…人間界で麗ちゃんと別れた時の夢を見て…泣いちゃってた…」


そんなことを呟くダイヤに、ダンケルは微笑んで髪を撫でた


「もう傍にいるだろ?麗ちゃんが…

泣くことはない。安心しろ…もう離しはしない」


再び口唇を重ね、肌を合わせ続ける

夜明けが来るまで、何度もダイヤを果てさせていた…




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