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暗号


王室から出た時、

バサラに指示を出しながら元気に動くダイヤに会う


「ダイヤ様!お元気になられて良かった♪」

「!…リリエル様…」

さすがに、気まずくなるダイヤ。


「あ、あの…リリエル様……」


「良かったです。陛下のためにも、

そして何より閣下の為に、いつもお元気でいてくださいね」


「リリエル様…申し訳ありませんでした…あの…」


「謝る必要などないでしょ?でも、たまには私から

ダイヤ様にお願いしても良いかしら?」


「?!」


「…もしもの時、陛下をお止めできるのは

貴女だけです。今は分からなくて良いの。

その時が来たら、私の言葉を思い出してくださいね」


リリエルのいつになく真剣な表情に圧倒されるダイヤ


「…な、なんの事か分かりませんが…

それがリリエル様のお役に立てることなら……」


ダイヤの返事を聞いて、いつものように

微笑むリリエル。


「また、お屋敷に遊びに来てくださいね。」

ふんわりと言い残し、瞬間移動で立ち去った…





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