数日前の事
レジスタンスの天使がゼウスの呪いを秘めて魔界へ潜入した
軍事局がいち早く情報を察知し、予定通り捕縛される天使。
なんの被害もなく問題なく捕縛できた事に安堵したバサラは
最悪拷問所に送り、その後の処置をセルダに任せた
その天使を拷問していたセルダが
『構成員に対峙して、敵とみなし攻撃する』という
天使に秘められていたゼウスの呪いに操られかけた
咄嗟の事で防ぎきれなかったが、自身が完全に理性を失くす寸前に、
自らに永眠の呪いをかけ、文化局へ瞬間移動した
そこで心臓が完全に停止した。
魔界の中に、異質なオーラが紛れ込んだことを
肌で感じ取っていたベルデは、魔水晶で全てを見ていた
そして、それ以上に全ての事を察知し、
すでに熟考を重ねていたイザマーレとウエスターレン
「相手が天界と分かった時点で、躊躇なく消滅させるのが大原則だ。
またしても、油断の塊だな。バサラよ…」
静かに状況を見ながら厳しい表情を浮かべるイザマーレ
「セルダの機転により、最悪の事態だけは回避できたんだ。
バサラの処遇などは後回しだ。セルダの思いに応えてやらないとな」
邪眼を開き、天使に秘められていた呪いの事も詳細に把握し、
イザマーレを落ち着かせるため、冷静に伝えるウエスターレン
「ともかく、ここまでとなれば、
ベルデだけでは対処しきれないだろう
我々も動くぞ。リリエル、出かけてくるからな」
「はい。行ってらっしゃいませ」
努めて、いつもの表情を崩さず、2魔を見送るリリエル
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