ダイヤを飛ばし、やれやれとため息をつくイザマーレ
エマは納得してない顔をしていた。
「…閣下…あんなに叱っても、ダイヤさんはお咎め無しなのですか?
陛下の后だから?私は痛い目にあわされたのに」
エマはムスッとしていた。
イザマーレは含み笑いをしながら剣を出し、エマに向ける
「!!」
驚きエマは固まった
「お前にダイヤをとやかく言う資格はない。
陛下に物申して許されるのは、
吾輩とウエスターレン、リリエルだけだ。
ダイヤに対する侮辱は、陛下への意見と捉え、
侮辱罪で即、処刑する。良いな!エマ!!」
イザマーレを見るエマは震えている
「…は、はい…」
「リリエル…ウエスターレンの所へ行ってくる。後は頼んだぞ」
震えるエマを睨みながらイザマーレは言った
「はい。行ってらっしゃいませ、閣下♪」
リリエルは微笑みイザマーレを見つめた。
イザマーレも笑顔になり、
リリエルの髪を撫でてから魔法陣で姿を消した
「エマ…ほら座って!」
リリエルは温かいお茶を淹れ、エマの前に出した
「……はい…」
泣きながらエマは座って俯いている
「エマ、閣下に聞いていたよね?
どうしてダイヤ様にはおとがめがないのかって…」
リリエルもエマの横に座って語りかけた
「ダイヤ様も色々あって、同じように過ちも繰り返し、
その度に苦しむ姿を、閣下も私も見て来たの。
彼女も彼女なりに、罪を償ってきたから…。
ダイヤ様に死なれたら、閣下も私も困る。大切な悪魔だから…
ううん。むしろ閣下は、全ての生命を弄ぶ行為そのものを
お許しにはならない。閣下の事をいつも見ていた貴女なら、
分かるでしょ?」
「……」
エマは顔を上げてリリエルを見つめた
「閣下にとって、ダイヤ様は、いいお遊び相手。
ダイヤ様とふざけ合う事で、天真爛漫な
本来の性格に戻れるのよ♪」
在りし日の光景を思い浮かべ、一瞬、遠くを見つめるリリエル
「それでもエマ。言いたい事を我慢することはないわ。
自分の気持ちは、大切にしなさい。でもね。
言われた相手にも、心はあるのよ
相手に棘のある言葉を使えば、自分の心が深く傷つくの。
そうでしょ?自分の心を大事にしなさい。
閣下の仰ってた言葉……エマもよく覚えておいてね。
大切なのは、どう生きるか。そうよね?エマ。
二度と自分を見失っちゃダメ。」
言い聞かせるようにリリエルはエマに言った
「エマもダイヤ様と仲良くならないとね♪
閣下も私も陛下も、ダイヤ様が何故大切なのか、分かるはずよ♪」
リリエルは微笑み、エマを抱きしめた…
その後、エマは再びウエスターレンに拘束され
「まだまだ、反省が足らないようだな?」と
リリエルとイザマーレの営みを、繰り返し見せつけられるエマ
調教の日々は、ラドルが懲役を終え、解放されるまで続けられた
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