降り続いた雪がやっと止んだ頃…
生徒たちは学園に集まり鎌倉を作っていた
「リリエルちゃんと副理事長は後で来るのかな?」
バナトラが雪を手で固めながら言った
「来ると思うよ~誘っといたから」
メーラもペタペタ雪を固めながら答える
「そう言えば…ダイヤちゃん…
職員室で変な噂になってるみたいだね。」
セリーヌがふと呟く…
「…でもさぁ…どんな成り行きでそうなったか分からないけど…
ダイヤちゃんだって真面目過ぎるから少し弾けても良いんだよ…
理事長も一緒に喰ってるなら、
ミカエル様の事も許してるからなんだろうし…
理事長の事を悪く噂なんか出来ないから、
言っても大丈夫なダイヤちゃんの事を叩くっていうのも
間違ってると思うよ」
バナトラの言葉は頷ける…
「変に噂しているのを聞いたら、
私達がフォローしてあげればいいことよ。仲魔なんだし。」
「そうだよね!」
周りの生徒たちも同意するように言った。
そこへイザマーレとリリエルが姿を現した
「リリエルちゃん!それに副理事長も!」
生徒たち皆が喜んで迎える
「お、鎌倉作ってるのか?」
イザマーレは微笑んで言った
「そうで~す!」
「…ひとつだけじゃ足りないだろ?最低6個は必要だろう?」
イザマーレは苦笑して言った
「ひとつ作るのに精一杯で…」
メーラは作りながら話す
「副理事長も一緒に作りましょうよ~」
リリエルが早速雪を集めながら言った
「いや、6つも手で作っていては、雪が溶けてしまうぞ」
イザマーレは苦笑しながら指を鳴らす
あっという間にしっかりとした鎌倉が6つ出来上がる。
ついでに中に炬燵も用意して…
「さすが副理事長!素敵!!」
リリエルはイザマーレに抱きつき喜んだ
6つある鎌倉に各々入り暖まる。
「皆さ~ん!!差し入れ持ってきました~」
裕子とベルデとラァードルが一緒に
大量な袋にお餅を持ってやって来た。
スプネリアと手分けして、6つの鎌倉に配って回る
バサラもセルダを連れて姿を現した
「…ダイヤ先生たちも来ればいいんだけど…」
リリエルはふと呟く。
「大丈夫だ。その内に慌てて来るさ」
イザマーレはリリエルの髪を撫でながら
一緒に鎌倉へと入っていった…
やがて、イザマーレの読み通り、
ダンケルとダイヤ、ミカエルまで一緒に姿を現した
そして、これからある闘いが始まろうとしていた
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