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出会い


イザマーレの屋敷の前に1名の者が現れた。ある気配も消して…。

髪は金色、透き通る様な美肌、顔立ちもなかなかの美形…

服は魔界にあった真っ黒な服を着ていた。そして屋敷の扉をノックした


「は~い!」

中からリリエルの返答が聞こえ扉が開かれた


「こんにちはお嬢様、イザマーレ閣下はご在宅かな?」


美しい微笑みにリリエルもドキッとした。


「……は、はい…閣下は…」

リリエルが答えようとした途端、すぐ後ろにイザマーレが姿を現した

「…何しに来た!アポも取らんで(怒)」

イザマーレはかなり怒って背後が揺らめいている


「やぁ!イザマーレ久しぶり!」

イザマーレの怒りも構わずに嬉しそうに言った


「閣下…あの…せっかく来て頂いたのですから中に入って頂いたら?」

リリエルはイザマーレを落ち着かせるように言った


「ほらぁ!お嬢様も言ってくれてるし~!」

美形の男性が言った


「…取り敢えず入れ。リリエル、

こんな奴に茶など出さなくて良いぞ(怒)」

イザマーレは中に消えていく。

美形の男性はリリエルに微笑みながら会釈して後についていった


「誰なのかしら?」

リリエルは見送りながら言った



 

2名は部屋に入った


「ダンケルから聞いたよ。あの話、了承してくれたようだね。

連れてくる前に挨拶に来た。」


「…あのなぁ…ミカエル…困るんだよ…突然来られても(怒)

それにお前良く1名で来れるな…」

イザマーレはため息を付いて言った


「気配消してるし問題なかろう?

お前の妃すら私の事気がつかなかった様だし」


「…リリエルは天界や天界の者が苦手だとお前も知ってるだろうが!」


「だ、か、ら気配消したのだよ。

リリエルちゃんも元気そうで良かった。安心したぞ」


「……」

イザマーレは頭を抱えた


「…リリエルにはお前との関係性を話した。ダイヤにもな…

あいつも陛下の后だからな。話はしておかないと…

陛下に変な動きされても困るからな」


「…?ダイヤちゃんに?…!もしかして…そうなの?」

イザマーレは頷いた。

ミカエルは驚きを隠せなかった。





しかし…その話を扉の外で

リリエルは全て聞いてしまっていたのだ。

来客にお茶を出そうと持ってきたのだが…

震えて扉を開ける事が出来なかった



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