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堕ちる


ダイヤが魔宮殿に住むようになって数ヶ月

ダンケルの側近にも使用魔にも認められた頃であった。


朝、ダイヤが出勤しようと用意を自分の部屋で準備している時

ダンケルの側近が声をかけて来た


『陛下から御伝言で部屋に来るように仰せつかいました。』


ダイヤは不思議に思い、直ぐにプライベートルームへ向かった

扉をノックし部屋に入る。ダンケルが微笑みダイヤを招き入れた。


「おはようございます!どうなされました?」

ダイヤは聞いた。


それと同時に扉の消えていく音が聞こえ、振り返った。

だがその時には既に扉すらも無く、出入り口のない部屋となっていた



 

「…あ、あの…陛下???」

困惑しながら再びダンケルの顔を見た


「…今日から1週間…それだけでは本来は足りないが有休を取った。

お前も一緒にな…」


ダンケルの話に耳を疑った

「…はぃ???まだ私新米の分際で…有休を取って良いものだか…」


「真面目すぎるのも良くないな…素直に喜ぶべきなのだぞ?」


ダンケルはニコニコして言うが、

わざと睨むようにダイヤを見つめる


「さて…その真面目さをこの一週間でぶっ壊してやろうな…

全ての事を自分の中で我慢して押し殺す子猫ちゃんを…」


驚いてダンケルを見つめるダイヤは一瞬身体が浮いた。


「!!!!陛下!?」


気付けばベッドに押し倒されていた。

真っ赤になるダイヤの髪を撫でじっと見つめるダンケル



「…あ、あの…陛下??朝から!?」

慌てて言うが、黙らせるように口唇を重ねる

「…んっ…」



 

たっぷりと舌を絡め味わいダイヤの目はとろけ始めるが…

ハタッと正気に戻る。これ以上快楽を求めてはならない、

自身が溺れ快楽から抜け出せなくなると恐れ、ストップが掛かる。

真面目が故に素直になれないのだ。


そんなこともお構い無しにダンケルは服を脱がせ愛撫していく

「…陛下ぁぁ…い、いや…恥ずかしいから…」

押し返す力も快楽で出なくなっていた。

胸の膨らみ、蕾にゆっくりと舌を這わせ、

更に徐々にダイヤを啼かせ始める


「恥ずかしいと言っときながら…身体は正直だな…」

密が溢れ出ている入り口を指で弄び、ダンケルはダイヤの耳元で囁く

耐えきれずダイヤは甘く啼き続ける。


シーツを更に濡らし、我慢が限界に達し

堪えきれずダイヤは呟いた


「…お願い…陛下…もっと…欲しい…

焦らさないで…可愛がって…ください…」


涙を見せ訴えるダイヤを愛しく抱きしめ

「良く言えました…褒美をやろうな…」


入り口で弄んでいた指を奥まで差し込み果てさせ

更に深く愛の闇に溺れていった




 

一週間後…

ダイヤは確実にダンケルの色に染め上がった。


休み明けに出勤してきたダイヤを何より周りが驚いた


いつもなら別々の行動をしていたダンケルとダイヤが手を繋ぎ

ダンケルと一緒の特攻服を着て学園に来たのだ。



職員室も騒然としていたが、気にもせず普通に挨拶もし、

ダイヤはしっかりと仕事も果たす


そして1日の業務を終わらせると、

再びダンケルと共に楽しく話ながら魔法陣で消えるのだ


「…い、いやあ…暑いですな(汗)」

見送る職員は、そんな会話でやり過ごす


季節はいつの間にか梅雨も明け、夏本番になろうとしていた…





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