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天界に


パンデモニウム宮殿の特設ステージ


イザマーレが夢幻月詠としての正装を纏い、姿を現す

続けて、シルクのブラウスと足元まで隠れる

黒のロングスカートの姿でリリエルが並び立つ


お互いを見つめ合い、笑顔を浮かべる


「よろしく頼むな、リリエル」

「こちらこそ…よろしくお願い致します///////」


夢幻月詠と並び立つなど、あまりの恐れ多さに

さすがのリリエルも困惑していた


「リリエル、恐れるな。

免許皆伝の合格判定に誇りを持て。良いな?」


「////…」


「それに、気負う必要もない。いつも通り楽しめば良いだけだ。

そうだろ?吾輩も、お前を頼りにしているからな」


「はい。ミカエル様の中に居る閣下をお救いするためです。

精一杯、務めさせていただきます」


「イザマーレ、リリエル、準備はいいか?」

2魔の背後を手堅く護衛するウエスターレンが声をかける


リリエルはもう一度目を閉じて、息を吐き出す


そして、口を開いた……


リリエルの様子を静かに見つめながら、

イザマーレも謡い始める

森羅万象の意思が、耳を澄ませ、寄り添い始める




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