イザマーレは魔宮殿に姿を現した
ダンケルは王座に座ってダイヤは横に立っていた
「陛下お時間頂き有難うございます」
イザマーレは頭を下げた
「どうしたのだ?話とは?」
ダンケルは微笑んで言っていたが
ダイヤは内心ドキドキしていた。
イザマーレの目の奥がまだ怒っているのが分かったからだ。
一体何があったのか検討もつかなかった
「陛下には申し訳ないのですがダイヤを貸して頂きたい」
「…ダイヤを貸せ…だと?」
ダンケルから笑みが消えている。
ダイヤは益々焦った
「閣下、先程からどうしたのですか?
リリエル様を迎えに来た時から…
何があったのか話して頂かないと、
貸せと言われても..私が困ります」
ダイヤは真っ直ぐイザマーレを見て言った。
イザマーレはため息をつきながら今までの事を話し始めた。
「…ダイヤ、お前は吾輩の行動で焼きもちを焼いた事があったな?
リリエルにも焼きもちを焼かせたい。協力しろ」
「…くだらんな!イザマーレ、そんな事でダイヤを使うな!」
「陛下も心鎮めてください」
ダイヤは跪つきダンケルの手を握って微笑んだ
「閣下、確かに昔の私なら傍に居たい、愛されたいと
暴走していたので焼きもちは焼いてましたが…」
立ち上がりながら再びイザマーレを見た
「それはリリエル様に嫉妬していたからですよ。
ですが…女性にとって嫉妬や焼きもちがどれだけ辛いか…
分かってください。
それにリリエル様が焼きもちを焼かないのは…
閣下の事を全て信じてるからなのでは?
良いじゃないですか?それで」
ダイヤは微笑んで言った
「……」
「閣下が暴走されてどうするんですか?
長官だって暴走される閣下を見たくないはず。
私も見たくないです。
それにリリエル様を焼きもち焼かせるのは嫌ですよ。
リリエル様好きだし…
それでも心配なら、またいくらでも扉を消して
閣下がリリエル様を捕まえていればいいじゃないですか。
閣下の愛を受け止めきれるのは、リリエル様しかいませんよ(汗)」
ダイヤは苦笑いしながら言った
「…身体だけではなく、リリエルの心も欲しいのだ!
吾輩は、欲張りだからな(怒)」
「…欲張りだな…(苦笑)」
ダイヤは呟いてた
「冷静になってください閣下。
リリエル様とのラブラブを
いつも私に見せ付けてるじゃないですか(笑)」
「…リリエルは吾輩に興味が無くなってるのでは無いのか…」
「…それはあり得ない…んじゃないかな?(汗)
だったら!Lily‘sでインタビュー方式で、
閣下の気持ちを聞き出して纏めて来ましょうか?」
「……」
「閣下が暴走されても陛下も困ってしまうと思うので…」
イザマーレはダイヤを見返した。
甘ったれのダイヤがここまで自立して
成長を続けてるのには正直驚いていた。
「…分かった。頼んだぞ」
イザマーレは少し落ち着きを取り戻した。
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