イザマーレのイライラが、
リリエルに焼きもちを焼かせたいが為の
暴走だという事情が分かり
ダイヤは内心ホッとしていたが…
ダンケルは黙ってダイヤを見ていた。
イザマーレはやっと納得し魔法陣で帰っていった
「…終わった…疲れた…まぁ、
閣下もやっぱりリリエル様とラブラブしたいんだな(笑)」
延びをして一息付いた時、
グッと腕を引っ張られた
「!!!」
驚いて見上げると、王座に座るダンケルの膝の上にダイヤは居た
「ビックリした!!陛下?」
ダンケルはダイヤを睨んでいた
「…先程の話だが…納得できないな…ダイヤ」
ダンケルはムカムカしていた
「???え?何がですの?」
理由が分からず聞いた
「お前はまだ、イザマーレの事を愛してるんではなかろうな?
リリエルに嫉妬してただと?(怒)」
「…嫌だなぁ陛下、まだ私が
人間だった時の話ですって!過去の話ですよ」
フフッと微笑むがダンケルは納得してないようだった
「この前酔った時に言ってたではないか!
イザマーレがリリエルを抱きしめていたのを見て
『私にとっては公開処刑だな』と!(怒)」
ダイヤはダンケルを見つめた
「閣下の髪に乗せて貰っていた日々があったので、
複雑な気持ちになったのはありました。
しかし閣下はリリエル様しか見ていない。
厄介者の結晶が複雑な気持ちになろうが何しようが、
見向きもしませんよ。」
「私は悪魔になった時点で閣下の事は諦めています
悪魔になり長官の配下で働くようになって…
陛下は再び私を妃にしてくれました。
陛下、私は永遠に陛下をお慕いし愛しております。
正直な気持ちですよ…」
ダイヤは微笑んだ。
ダンケルのダークブルーの瞳を見詰めていると
不思議に吸い寄せられそうな気持ちになる。
思わずダイヤから口唇を重ねた
「…陛下…愛しております…」
とろけそうになる…
ダイヤはハッとした
自分から口唇を重ねるなど、
ど偉い事をしてしまったと真っ赤になった
「…陛下申し訳ありません…つい…
陛下の瞳に吸い寄せられそうになって…チューしちゃいました」
目を反らして恥ずかしそうに言った
「…チューとか可愛い事を…」
ダンケルは微笑んだ。
ダイヤは更にダンケルに抱きつき耳元で今の気持ちを囁いた
ダンケルは驚いた顔をしたが微笑んでダイヤの髪を撫でた
「素直でいい子だ」
ダンケルはダイヤを抱きかかえ、
プライベートルームへ移動し、扉を消した
薔薇の香りが広がる広い王室には、王座の椅子だけが残っていた
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