魔宮殿
- RICOH RICOH
- 2024年10月22日
- 読了時間: 3分
魔宮殿ではダイヤとダンケルが王室で話をしていた。
急遽イザマーレ達がラァードルとスプネリアも連れて来る事になり…
「ダイヤ、ラァードル達が何の事で来るのか、知ってるのか?」
ダンケルが王座に座り聞いてくる
「何やらスプネリアさんがボランティアしに
人間界へ行きたいと言ってたけど…」
首をかしげながらダイヤは答えた。
しかし…ボランティアだけの話で
イザマーレ達がわざわざ魔宮殿に来るのも、不思議に思っていた。
目の前に魔法陣でイザマーレとリリエル、
ウエスターレンが姿を現した。
ダイヤはニコニコしてリリエルに抱きついて挨拶を交わす。
少しの時間差でラァードル、スプネリアも姿を現した。
「ダイヤ、おいで」
ダンケルに呼ばれ、ダイヤは王座の横に立った
「陛下、お時間頂き有難うございます」
イザマーレが頭を下げる。
ダンケルはイザマーレを見て頷いて聞いていた
「ラァードルに魔界永久永住権を与え、妻であるスプネリアと
元老院に居住させる事をご報告致します」
「「…。」」
ダンケルとダイヤは2魔を黙ってみていた。
ラァードルがダンケルの前に立ち頭を下げる
「へー…ラァードルも嫁をとったのか。
相手は信者ってことか。おめでとう」
少し驚きながらも祝福するダンケルに近づき、
にっこりと微笑むリリエル
「誰かさんと同じですわね♪」
「そ…っ、それは良いとして💦
ラァードル。雷神界としては良いのか?
人間が妃というのは認められるのか?」
ダンケルの言葉にダイヤもひきつりながら聞いていた
「陛下💢」
リリエルが睨むが、イザマーレが髪を撫でて落ち着かせる
そして、ウエスターレンが長い脚で仁王立ちになり、言い放つ
「その心配は無用だ。なぜなら………」
「!!!!!!」
ウエスターレンの話した事にその場に居た全員が驚いていた。
イザマーレを除き……
「ダンケル、お前らがのうのうと生きてる頃にな、
俺様や周りの意思がどれだけの思いを寄せたと思ってやがるんだ?
感謝しやがれよ♪今、ダイヤがダンケルの横にいるのも
そういった事柄の副産物だからな!!」
すべての真実を知ったリリエルは泣いていた
「…俺はお前の笑顔が見たかったんだが?」
ウエスターレンは苦笑する
「(笑)やーい、お前も一緒だな、吾輩と♪」
イザマーレは悪戯好きな顔をしながらリリエルを抱きしめる
「////もう…!…これは!嬉し涙です!!!」
リリエルは真っ赤になりながら涙を拭いていた
「…ダンケル陛下…実は、もう1つお願いが…
私、人間界でボランティアをしたいのです。
人間界に往き来出来る許可も…お願いしたいのです…」
スプネリアは勇気を振り絞り、どぎまぎしながら話した。
ダンケルは無表情な顔でスプネリアを見て
「…へぇ~?ボランティア…ねぇ…?」
と興味なさげに言った
「良いに決まってますわね?」
先程までイザマーレの傍で涙に濡れていたはずのリリエルが
急に近づき、ダンケルの顎に手を添え、
首を傾げながら、にっこりと微笑む
「…っ!よ、良い!そう言ってるではないか!!!」
「まさか……殿下の大切なスプネリア様を、
ただ闇雲に人間界へ放り出す事はなさいませんよね?
もちろん、丁重に警護なさってくださいますわね?」
「💦💦💦
おっ、お前が好きなようにすれば良いだろうが!!!」
「(*^^*)良かった💕素敵です!話は以上ですわ♪」
話はすんなりと進み、ダンケルも許可せざるをえなかった。
(…え……なにこれ…り、リリエル様…もしかして、最強?💦)
一部始終を見届けたスプネリアが、ぼんやりと呟いた言葉に
イザマーレとウエスターレンは苦笑するしかなかった
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