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黒ミサ


いよいよ最高魔軍の黒ミサが始まった


会場にはダンケルと雷神帝夫妻も臨席していた。


リリエルとダイヤは、Lily‘sと共にミサを楽しんでいた。

裕子は最高魔軍のミサは初であった。

ダイヤとリリエルのノリに驚きを隠せない…


棺桶からイザマーレが降臨した途端に号泣したかと思えば

超ノリノリでキャーキャー叫んで嬉しそうにしているダイヤ


『なっちゃんのノリにはついていけない(^_^;)』

ミサの様子を観ながらダイヤの様子もガン見していた


バラードになると…


リリエルが涙を流しながら聴いていた。昔の事を思い出していた。


イザマーレと出会い、

壮絶な運命に翻弄されながら、なんとか生きてきた


一度はその命さえ奪われ、人間としての天寿も全うし

ようやく悪魔としてよみがえり、今では副大魔王の妃として

一緒に生活をしている


…中学生の時に、この曲に出会わなければ…

最高魔軍とも、心を許せるLily‘sにも会う事はなかった…。


色々な思いが溢れ返る。


(そういえば、あの時も、同じような事で

クヨクヨしていたな………!……まさか……)



ステージの上で光り輝くイザマーレを、改めて見つめた

リリエルの視線に気がついたイザマーレは、

ニヤッと笑みを浮かべる



 

そして…ギターソロになり、甘く美しいメロディを奏でながら

イザマーレに寄り添い、不敵な笑みを浮かべるウエスターレン


(……/////)


真相が分かったリリエルは、ついに涙腺が崩壊し

3枚目のタオルを濡らしていた


2曲目のバラードになり

ダイヤはまたボロボロ泣きはじめている

リリエルと同じく昔の事を思い出していた。


曲が終わり拍手をしながら

リリエルと抱き合って大泣きするダイヤ…




 

ミサも終わり…リリエルとダイヤ、裕子は

会場近くの桜の木の下ではしゃいでいた。

大量のミサグッズを手にして…。


「ダイヤ、楽しめたか?ちょっとおいで。

招待客に挨拶するから」


ダンケルは、ダイヤに声を掛けた


そこへ、歩み寄ってきた2つの影

気がついたリリエルは、笑みを浮かべて手を差し伸べた


「雷神殿、ようこそお越しくださいました。…お母様も…」


「?!」


驚いて固まるダンケルとダイヤ


「なんだ、リリエルちゃん。

親父って呼んでやればいいのに~(笑)」


ミサを終えたばかりのラァードルが

スプネリアの手を引き、いつもの調子で笑いかけてきた


「え、だってそれは…//////」


言われたリリエルは照れたように顔を赤くする


「!!?!?」


ダンケルとダイヤは、ますます呆然と固まる




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