婚姻の儀式当日
パンデモニウム宮殿の大広場に魔界中の悪魔が集結していた
大魔王陛下の降臨を、心待ちにしている
バルコニーのある部屋にダンケルとダイヤは待機していた。
そこから大広場を見渡すことが出来る
部屋の中ではサポート要員として
悪魔軍666師団のスタッフが動いている。
ダイヤはスタッフに衣裳のお直しをして貰いながら
ど緊張で固まっている。
それもその筈…外には魔界全体の民衆が
一目観たいと数千は集まっていたのだから…
外からは盛り上がる民衆の歓声が聞こえてくる。
その声でダイヤは益々ど緊張MAX だった
「ダイヤ様、お披露目なんですから笑顔で!!」
スタッフに言われダイヤも笑顔を作るが…
「…ダイヤちゃん笑顔が…」
バサラがクスクス笑っている。
「だ、だ、だってぇ…(^-^;」
話すのもカチカチになっているのを聞いて
ダンケルは微笑んでいる
「陛下、ダイヤ様…そろそろバルコニーへ」
悪魔師団のスタッフが声を掛けた。
ダンケルは頷いてダイヤを呼んだ
「ダイヤおいで…」
カチカチに動きながらダイヤはダンケルの傍に行った
「大丈夫だ。私が傍に居るだろ?」
ダイヤを抱きしめ言った。
微かに震えてるのが伝わってダンケルは微笑んだ
「フフフ…震えて…可愛いぞ…さぁ行くぞ」
ダイヤの肩を抱いてバルコニーに出た…
待ちに待ったダンケルとダイヤの花嫁姿に歓声が轟いた。
…こんな光景を自分でも観れるとは…
ダイヤは感極まって目を潤ませた。
続いてバサラ、セルダが
ダイヤを挟んでバルコニーに出てきた。
『ダイヤちゃん、笑顔で手を振らんと♪』
緊張しているダイヤにセルダは耳元で囁いた。
ダイヤは頷いて笑顔で民衆に手を降った
『皆の衆、ご苦労である…
永遠に愛する后を正式に迎えた。
ダイヤを永遠に愛し、共にこの魔界総治していくことを
ここに宣誓する』
ダンケルの宣誓に民衆からは歓声が沸き上がる
…ダイヤは嬉しさで涙を流していた。
「「陛下とダイヤ様おめでとうございます!」
部屋の中からスタッフ全員が声を掛ける
ダイヤは振り返り最高な笑顔を見せていた。
そしてセルダとバサラは…
「チューしろ!チュー!!」
と急かす。ダイヤは恥ずかしそうに真っ赤になった…
ダンケルは微笑みながらダイヤの顎に手を添え
民衆の前で口唇を重ね、抱きしめた…
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