巨大迷路の中にはたくさんのボックスが用意されている。
それぞれ、お題をクリアしないと先に進めないようになっているのだ
一つ目のボックス
『手を繋がないと出られない』
最初から手を繋いでいるイザマーレとリリエルは、一瞬でクリアし
そのまま次のボックスへ移動する
二つ目のボックス
『100回キスしないと出られない』
「…💦閣下…ここは、あの…」
「ん?魔力は封印しろって言ったのは誰かさんだよな?
指示通りにすれば良いだろ♪」
ニヤッと笑いながら、口唇を重ねるイザム
「魔力を使わずとも、扉が開かないとは便利だな♪
普段、合計の回数など気にしたこともなかったが、トライしてみるか?」
「え…あ、あの///////」
戸惑うリリエルに構わず、押し倒し、いつものように愛し始める
快感の波にさらわれ、何も考えられなくなった頃には
100回目のキスに到達していたが、こっそりと魔力を使い、
扉を消し続けた…
しばらくしてようやく満足し、リリエルを抱き起すイザム
リリエルは真っ赤になっていたが、何とか乗り越えてボックスを出ると
すべて把握していたレンがニヤニヤしながら出迎える
三つ目のボックス
『お互いの好きなところを10個以上言わないと出られない』
このボックスにはレンも一緒に3魔で入る
3魔とも、10個どころか無数に思い浮かぶのだが、
言葉にするだけでは飽き足らず
その都度キスして抱きしめ合う
最初はイザムとレンが抱きしめ合うのを、
ニコニコ眺めているリリエルだったが
もちろん、巻き添えを食らい、また溺れてしまう
ようやく満足した頃には
真っ赤な顔でプンスカしているリリエル
「仕方ないだろ?こうしなきゃ出れないんだから♪」
シレッと言いながら髪を撫でてくるイザムとレンに
リリエルも思わず笑みが零れてしまう
結局、すべてのボックスをクリアし、
巨大迷路の出口に到達した頃には、すっかり日も暮れていた
「…そういえば、スプネリア様たち、どこ行っちゃったかな?」
「心配いらない。あいつらも楽しんでるだろ」
「もう…気が付いたらもうこんな時間じゃないですか!
パレード見たかったな…」
パレードを見るための特等席は、
とっくに多くのギャラリーで埋め尽くされている
「よしよし。あれ買ってやるから機嫌直せ💦
遠巻きにだが、ここからでも十分見れるだろ?」
さすがにやり過ぎたと自覚しているイザムたちは、
ポップコーンを買い与え、必死に宥める
「ふふっ ありがとうございます♪ここでも十分、楽しいですよ。
イザム様もレン様も、一緒に食べましょ♪」
リリエルの笑顔にホッとしながら、3魔でパレードを眺める
パレードが終わり、少しの間、お土産屋さんで買い物をする
「ダイヤ様に…これいいかも♪」
(今回は一緒に来れなかったけど、今度また絶対来ようね…)
そんな事を思いながら、お揃いのTシャツを吟味するリリエル
(あいつが来ると、漏れなくダンケルも一緒だからな。無理だろ💦)
(…むしろ、魔界に作ってやった方が手っ取り早いな)
リリエルの心の声に呆れながら、イザムたちは目配せし合う
やがて夕食の時間
兼ねてから予約した時間に合わせ、レストランに向かう
そこでようやく、ラァードルとスプネリアに再会する
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