top of page

旅の真相


少しずつ、リリエルとの距離が縮まっていると感じ、

恋魔となったウエスターレンとも、蜜月の時期を迎えていた。


その頃、リリエルは次女リナを出産する。


人間となり、人間界での幸せも盤石になっているリリエル

育児と仕事、家事に追われ

イザマーレの活動の場にも行けないリリエルだが 

それでも諦めず、夢で励まし続けるイザマーレ


リリエルの幸せな様子を見るにつけ、

イザマーレの傍に居続け、自分だけが愛されることに

自責の念すら抱き始めたウエスターレン。


イザマーレに対する思いは誰にも負けないが…


少しだけ頭を冷やし、自由を満喫したかったウエスターレン。

育児に追われ、なかなかイザマーレの元に行けない

リリエルの様子でも見に行き、

激務に追われるイザマーレの心を癒せれば…


そんな気持ちで、旅に出たウエスターレンが

天使の妨害に遭い、記憶を失くしたのは悲劇だった


気がつけば、リリエルだけでなく

ウエスターレンも失いかけていたイザマーレの心は

当然穏やかではなかった。



紆余曲折を経て、今度はウエスターレンを取り戻すべく

イザマーレ自身に傷を負ったり、人間界で活動を活発化させていた頃

リリエルはそれまで幼い子供を抱えながら働き続けた会社を突然退社し

家に引き籠るようになる。


一人、泣き続けるリリエルに、我慢の限界を超えたイザマーレは

ついにリリエルの前に姿を現した



閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

すれ違いさえ

翌日、約束の時間を少し過ぎて 部屋から出てくるリリエルを 車に乗せ、不機嫌なフリをして睨む。 「…遅かったな。旦那の事も愛してやったのか?」 つい、そんな事を言ってしまう吾輩に 困った顔で俯くリリエル 泣き出す前に抱き寄せ、キスをする 「すまない。いつも上手く言えないな……...

一週間の日々

人間界の屋敷に戻り、笑顔で見つめるリリエルを抱きしめる。 「ただいま、リリエル。待たせたな………」 「お帰りなさいませ、閣下。お勤めご苦労様です………」 リリエルもにこやかに見つめ返す。 「シャワーを浴びてくる。…今日はこの後、どこかに出かけるか?」...

永久の刹那

「流石だな。でもやっぱり、 お前も少しは寂しいんじゃないか?」 イザマーレがダイヤと寄り添う間、 人間界の屋敷で待つリリエルを護衛するウエスターレン。 「…そうですね。でもやはり私は、 全ての人の悲しみを幸せに変えてくださる 素敵な閣下が好きなのです。...

Comments


bottom of page