メルサが天界へ追放され数ヶ月…
のほほんと過ごしていたダンケルとダイヤの前に
ミカエルが突然姿を現した。
ダイヤ自身、ミカエルの事はあまり知らず
天界の刺客と思いダンケルを庇うように前に出て睨んだ。
「この方か?お前の后は?」
「可愛いだろ?」
ダンケルは嬉しそうに言った
「陛下?…この方って?」
「ミカエルだ。大丈夫だ、危害はくわえないから」
ダイヤは焦って頭を下げた
「刺客だと思い大変失礼致しました」
ミカエルは微笑んでいた
「魔界に来るとは余程の事か?何かあったのか?」
「……まぁちょっとな…」
ミカエルの言葉にダイヤは気が付いた
「陛下、今から任務へ行ってきます。帰りは夜になると思いますので。
ミカエル様、どうぞごゆっくり」
ダイヤは微笑んで部屋を後にした
「…どうした?ミカエル」
「お前らが送ってきたあの女!何なんだ!」
「あぁ、ダイヤから聞いたがその女がどうした?」
天界に放り込まれた際に会ったミカエル。
何かと分からない事もあろうかと色々と優しくしてやったら、
恐ろしいほど付きまとわれているとクレームを入れに来たのだ
「バサラからお前になったんだな♪」
ダンケルはニコニコして言った
「微笑んでる場合か!死活問題だわ!
調子こいてあの女「いつ側室にしてくれるのか?」と言い出して、
天使達に嫌がらせまで始めやがった!」
「処刑してしまえ」
ダンケルは冷徹に言った
「簡単に言うな!ゼウスの指示がない限り無理に決まってんだろ!」
「ではゼウスに女を与えれば良いんじゃいの?」
ため息混じりに言った
「既に手配してゼウスに送った!
だが今度は、女がタイプじゃね~だの言い出して、
またこっちに戻ってきた(怒)何とかしてくれ。
こっちのプライベートやら仕事に支障が出ている。何とかしろ!
元はお前らの方から勝手にこっちの世界に放りなげたんだ!
責任取って貰おうか!」
ミカエルらしくない言葉に苦笑した
「話は分かった。私が独自に放り込んだ訳ではないのでな。
イザマーレとも話をしなければならん」
ダンケルは優しく伝えた
「……必ず今日中に何とかしてくれ」
今まで溜まっていた事も言えたミカエルも
少しは落ち着いたようだったが…
最後までミカエルは念を押すように
「必ず今日中だぞ!連絡待ってるからな!」
「はいは~い」
ダンケルは手を振ってミカエルを見送った…
ダンケルはため息を付いてしばし王座に座って考えていた
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