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種の実り


川…水のせせらぎ…煙る梢…昆虫の羽搏き


種はほぐれ、やがて花ひらく

柔らかな光に包まれながら……


芽吹いた花はひらき

映り込む世界に溢れ出るよろこび……


彼方の向こうの 忘却の中に刻まれた歴史

数多の意思に見守られ、咲き誇る花


木漏れ日の陽射しに弾かれ 伸びやかに育つ

遠い遥かな記憶 輪廻に眠る自らの運命を 受け入れる為に……



かつて、雷神の手によって生み出された花

愛し合う光の意思により、新たな命が繋がれていく…



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