ダンケルのその後の経過観察で魔宮殿に訪れていたベルデ
「いくらなんでも、医務室の扉を消すなんて
いい加減にしてくれよ」
「ダイヤが可愛くてつい♪」
「…まさかとは思うけど、その為にわざと
目覚めなかった訳じゃないよね」
「……」
「ダンケル!僕はダイヤちゃんが心配で、
イザマーレにまた無理強いをしちゃったんだぞ!
彼にとって、厄介な結晶な彼女を救えなんて…
もしそれがリリエルちゃんに知られたら……」
「…私はダイヤが可愛いんだ!いいだろ、別に(怒)」
そこへ、リリエルが瞬間移動で姿を現す
「「うわあああっっ(汗)」」
驚き狼狽えるダンケルとベルデ
「こんにちは♪
陛下、何事もなくご無事で何よりです。
その後のダイヤ様との噂は聞いておりますよ
まさか、その為にたぬき寝入りしてたわけじゃ
ありませんよね?(笑)」
「「……(汗)」」
「…リリエルちゃんごめん、僕が悪いんだ……」
慌てて謝るベルデだが
リリエルはキョトンとして、首をかしげる
「? 何か勘違いなさってませんか?ダイヤ様の一大事に、
閣下が力をお貸しになるのは当然ですわ。」
「でも…彼女は、イザマーレにしたら厄介な結晶だよね」
ベルデは確認せずにはいられなかった
リリエルは深いため息をついて2魔を見遣る
「まだ誤解なさっていたようですね。閣下はずっと
ダイヤ様を大切に見守っていらっしゃいます。
厄介な結晶だ、などと思うわけがありません」
「「!」」
「ですから、ダイヤ様の事をお救いになるのは当然なのですよ。
和尚、私の事まで気にしてらっしゃるようですが、
私の願いは、あの方の願いと一緒です。
ダイヤ様を救ってくださって、感謝しております」
「……リリエルちゃん……」
「…そっそれなら、わざわざ何しに来たんだ!」
ダンケルがイライラしながら訊ねる
「お願いがあって来たのです。
陛下、そして、和尚にも」
「……?」
「副大魔王であるイザマーレ閣下が、あの様な状況に
陥る可能性は当然ありますよね?
あの方をお救いする為に、私は何ができますか?
あらかじめ、理解しておきたいのです…」
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