厳かな装束をその身に纏い、壇上に立つ
その立ち姿だけで、風さえも動きを止める
夢幻月詠が紡ぎ出す、力強く透き通った歌声に
森羅万象の全てが酔いしれる
背後には、情報官の制服を纏い、警護する紅蓮の悪魔。
謡の儀式は、滞りなく全ての演目を終了した。
控えの間に入り、着替えをするイザマーレのために
リリエルが寄り添い、サポートを行う
「閣下♪お疲れ様でした。本日も、とても素敵でした(≧∇≦)」
「ありがとう。ところでお前はどうする?
ここで一緒に着替えたらどうだ?」
一旦シャワーを浴び、バスローブ姿で見つめるイザマーレ
リリエルは、事務方として
効率よくイザマーレをサポートできるよう
地味なスーツ姿だった。
「そうですねえ…実は、晩餐会のことは何も考えてなくて…」
困ったように笑うリリエル。
「…リリエル、実は隠しているだろ?
晩餐会まで時間はまだある。お前の本音を見せてもらうぞ。
その代わり、吾輩の気持ちも見せてやる。
やり方は分かってるよな?」
「////はい……」
イザマーレは微笑んで、リリエルを抱き寄せキスをする
舌を絡め、深めの口づけを交わし合う
真っ赤になりながら、リリエルも負けじと
イザマーレに舌を絡ませる
数刻後、口唇を離し
お互いの姿を見つめ合い、微笑み合う
「…リリエル。吾輩が誓うなら
それは陛下にでも魔界にでもない。吾輩自身に対してだ。」
「はい。私も…誓うなら、私自身に…」
2魔は抱き合い、見つめ合う
「…続きは夜のお楽しみだな。
お前が望むなら、この姿で愛してやる。
だが…とりあえず今は」
そう言って、イザマーレは指を鳴らす
その途端、リリエルは翡翠色のロイヤルドレス。
綺麗に編み込まれたハーフアップに黄金のティアラ
イザマーレは黒いコスチュームに黄金のマント姿に変身した
「これでどうだ?」
にこやかに笑うイザマーレ。
「キャーキャー(≧∇≦)♪素敵~~~♪」
「舞踏会は、例のドレスな♪」
喜ぶリリエルに微笑み、耳元で囁くイザマーレに
リリエルもご機嫌に頷く。
「では行こうか。おいで、リリエル…」
リリエルの手を取り、エスコートしながら控えの間を後にする…
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