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黄金と闇


祝勝会がお開きになった夜…

イザマーレ達は既に屋敷へ戻っていった。

ミカエルは数日間魔界に滞在することになり、

魔宮殿に泊まることになっていた


「…動くねぇダイヤちゃん…使用魔に任せればいいのにねぇ…」


ダンケルのプライベートルームに居座るミカエル。

ダンケルは既にベッドに寝転がっていた


「ダイヤは働き者だからな…ていうか!

いつまで居るんだ!部屋を与えただろ!?」

ダンケルは突っ込んで言った


「…なぁ…俺もお前に忠誠誓おうかな…忠誠ごっこしようか?」

ミカエルはニヤッとして言った


「何言い出すと思ったら(怒)キモいわ!」

「キモいって言ったからお仕置きだな」


リラックスしているダンケルを縛り上げた


「貴様!殺すぞ!へなちょこな魔力で縛りやがって(怒)

覚悟しろよ!今解いて殺す!」


瞳を赤くし、牙まで剥き出しにして怒るダンケルを見て

ミカエルは笑っていた


「陛下~!来ましたよん♪」


扉を開けてダイヤが枕を抱えて入ってきた


「…え?何で?縛られてるん?」




 

ダンケルの縛られてる姿を見て固まったダイヤ。


ダイヤの声にハッとダンケルは振り返り

瞳もダークブルーに戻し悲しそうな顔を見せ

「酷いだろ?ミカエルの馬鹿がやりやがった…

ダイヤ助けてくれ…このままだとミカエルにやられる…」


「はぁ?嘘つけ!」

ダンケルの言葉にミカエルは失笑していた


「も~!ミカエル様、やり過ぎ(怒)」


ダイヤは急いでベッドに上がり

拙い魔力で懸命にほどこうとしていた


「…可愛い…」

ダンケルはニコニコして言った


「…これ…ほどけないけど…」


ダイヤの魔力では到底ほどくことなど出来ない事は

ダンケルは知っていてやらせてる。

首をかしげながら必死にほどこうとするダイヤが愛しかった。


ふとダイヤの後ろに気配を感じた

振り返る間もなくミカエルに後ろから抱きしめられた


「え?!!」


忘れていた温もりが甦る…ダイヤは真っ赤になっていた


「ミカエル!!貴様!!!何している!

ダイヤは悪魔だぞ!許されるわけないだろ!」


まさかのミカエルの行動にダンケルは焦った。

魔界に数日間滞在するのも、天界では処刑対象だ

…ましてや今のミカエルの心境は…



 

ミカエルの心を読み取ったダンケルは益々焦った


「いいのかな?早く解かないと…喰ってしまうぞ?」

ミカエルはダイヤを押し倒し乗り掛かった


「わ、わわわ、私ではないでしょ!喰うのは!待った!!」

手でミカエルを押し返そうとしたが

いつの間にか魔力で後ろ手に回され

縛られたダイヤは全く身動きが出来なくなっていた


一瞬の事で何が起こったのか理解できなかった


気が付くと背後からミカエルがダイヤを起き上がらせ

抱きしめて支えている。


一糸纏わぬ姿になっていたダイヤ


「!!!!」


恥ずかしさに跪くダイヤを黙らせるように

首筋にミカエルが舌を這わした

「あっ…」

とろけるような快感が全身に走り甘い吐息が出てしまう…

耳元でも囁かれ、身体を震わせた


ミカエルも片割れ…似すぎている…


「ダイヤ…」

顔を上げると目の前でダンケルが微笑んでいる


「…陛下ぁぁ…た…すけ…て…」


ミカエルに感じてしまう恥ずかしさと

ダンケルに対する申し訳なさが入り交じっていた




 

「ダンケルに助けてじゃないでしょ?

『2名で可愛がってください』っておねだりしないと…」


ミカエルは囁いた。

しかしダイヤは恥ずかしさで首を横に降り、拒否していた。


「…こんなに濡れて…私に遠慮して我慢しているのか?」

ダンケルが蜜が溢れ出ているところに指をあてがい

愛撫しながら囁く


ダイヤは既に身体を震わせ

小さく鳴いていたが許して貰えず…


「もっと啼きたいのだろ?素直になれ…おねだりは?ダイヤ…」

ミカエルの言葉に、もはや果てる寸前だった

「へ…陛下…ミカエル様…わ…私を…」

ダイヤが喘ぎながらダンケルにおねだりをした

「…いい子だ…ダイヤ…今回だけだぞ…」


ダンケルに愛され何度も果て…

押さえつけられていたイザマーレの片割れ

ミカエルにも愛され…果てても許してくれず…


ダンケルのプライベートルームの扉が半日以上現れる事はなかった




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