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黄金の都


広大な魔界の中で、最高位の悪魔イザマーレが暮らす王都の片隅に、

新たなコミュニティが生まれていた。その名も「プエブロドラド」


リリエルが悪魔として甦り、副大魔王妃として正式に承認された頃から

最高魔軍の人間界における活動は徐々に縮小され、

基本的には配信ものや、過去の教典を通じた布教活動に切り替わっていた。


人間としての天寿を迎えた第一世代の信者たちが住める場所として

新設されたのがプエブロドラドである。


第一世代とは、最高魔軍の現役活動時代からの信者である。


最高魔軍の卓越した演奏技術、

ステージパフォーマンス、力強い言霊の威力は

過去録の映像のみでも波及効果は絶大で

その後も信者は増え続けている。


プエブロドラドの住人は、現役活動時を知らない

第二世代の監督・教育業務を任せられ

悪魔教布教の一役を担っていた。


強すぎる熱意、宗派によっては

行き過ぎる情熱の示し方をする者も少なくなく

時にはトラブルに発展することもある。


プエブロドラドの担当警備官として任務を遂行するダイヤ。

信者同士で起こるトラブル処理をするのが彼女の仕事だ。



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