魔界に朝が訪れる
屋敷では、キッチンでリリエルが朝食を作り、
2魔のためにコーヒーを淹れていた
後ろからフワッと抱きしめるイザマーレ
「リリエル、おはよう…」
「閣下♪おはようございます♪」
嬉しそうに微笑み返すリリエルの髪を撫で、口唇を重ねる
プライベートルームで夜明けまで寄り添い、
リリエルがベッドから抜け出そうとする前に、いつも必ず
深い口づけを交わし合う。
リリエルの毎日のコーディネートは、
イザマーレによって誂えられていた
やがて朝食が整い、ウエスターレンを交えて
穏やかな朝の風景となる
「昨夜は人間界でライブだったのか?ウエスターレン」
「ああ、久しぶりだったからな。だが、安心しろ。
まだ食欲は満たされてないからな♪」
「////////……」
少しだけ顔を赤らめて照れるイザマーレ
「クスクス。閣下、今日はすぐにでも
長官に寄り添いたいのでは?
お仕事は、私が代わりにやりますから、
どうぞ、ゆっくりお休みくださいな♪」
リリエルはそんなイザマーレに微笑みかける
というのも、ここ最近、
執務室に寄せられる陳情の数は激減している。
「…リリエルに甘えさせてもらおうか。ウエスターレン…」
穏やかな表情でウエスターレンを見つめるイザマーレ
「俺も、情報局の仕事を2,3、片づけたらすぐに寝室へ行く。
待ってろ♪♪」
ウエスターレンもニヤリと笑って、リビングを後にする
屋敷の風景も、いつもの穏やかな日常が戻っていた……
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