翌日…
イザマーレの屋敷の前にバサラは立っていた
昨日の様に屋敷の外に弾き出されないよう警戒して現れた。
…だがどうやら、結界は張られてないようだった。
扉の前に行くとリリエルが出てきた
「あら!参謀いらっしゃいませ!閣下でしたら中に居ますよ♪」
リリエルに微笑まれ、バサラも笑顔で答える
執務室へ行くとウエスターレンも一緒にいた。
(丁度いい…戦略書見せたら驚くに違いない。)
バサラは自信をもってを2魔に見せた
「…の戦略で完璧。どう?」
バサラの説明を聞きながら
イザマーレとウエスターレンは戦略書に軽く目を通した。
「うむ、この戦略でいいんじゃないか?ご苦労」
イザマーレは詳しく聞こうともせず、
なぜだかウエスターレンと険悪なムードを漂わせている。
「…戦略でさ…」
バサラが話し掛けるが
適当にあしらって再びウエスターレンと睨み合っている
「ウエスターレン。本当の本当に、次はないぞ!
分かってるだろうな(怒)」
「いいじゃないか、たまには…(笑)」
そこへ、お茶を運んできたリリエル
「もう…!いい加減にしてくださいよぉ~(汗)
お2魔様たちが仲良くなれないなら、怒っちゃいますよ」
口を尖らせる
「心配するな、リリエル。そんなことはないから♪
焼きもち焼くイザマーレは可愛いし
お前も縛られてるイザマーレが見れて
楽しかっただろ?(笑)」
「////////」
真っ赤になりながら、苦笑するしかないイザマーレ
「ほら、ちゃんとバサラ様のお話、聞いてあげてくださいよ」
リリエルに促され、バサラに向き合う2魔
「もっと違う戦略も考えとけ。敵がどう動くか分からんしな」
「…分かった…」
バサラは肩を落とし戦略書を持ち部屋から出て行こうとした
「バサラ」
そこで声をかけるイザマーレ。
振り向くと、自分をまっすぐ見るイザマーレ。
「常日頃から、自身の足元をどのように備えるか。
それを怠らなければ良いのだぞ、バサラ。
お前の事は、信頼しているからな」
「…!!…閣下…」
「分かったら、早く行け。まだ準備などいろいろあるだろ?」
ニヤッと笑うイザマーレに無言で頷き、バサラは立ち去った
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