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サウダージの光


ダイヤは痛みを抱えつつ、

その後も毎日ダンケルの補佐として動いていた。

久々にベルデがダンケルとダイヤの部屋に訪ねてきた。


「久しぶり!ダイヤちゃん……痩せた?」

ベルデはダイヤを見て固まった。元々細いダイヤが

更に痩せているように見えたのだ

「ダンケル!ちゃんとダイヤちゃんに食べさせてるの?」


ダイヤは焦ってベルデを部屋の外に連れ出した。

「和尚!止めてください…食べさせてもらってますから!もぅ…」

ダイヤは微笑んで言った


「…前に目玉蝙蝠で頼まれたの持ってきたよ…」

ベルデは袋を渡した

「…有難うございます!助かります!」


ダイヤは目玉蝙蝠を使いベルデに痛み止めを頼んでいた。

ダンケルの前では心配掛けたくない。

なるべく痛みが出ないキツメな薬を頼んでいた


「…ダイヤちゃん…何で身体が痛いの?こんなキツメな薬を頼んできて…」

「何でしょうね~疲れですかね?」

ダイヤは澄まして笑った


「…週に1回。それ以上は駄目だからね?

その薬効かなくなったらアウト。覚えといてね」


「…アウト?って」


「魔力でも効かなくなってると言うこと。

後は命落とす。脅しじゃないからね?」


「…了解しました。無理言って申し訳ない…あと!

この事は陛下に内緒にしといてくださいね。約束ですよ」


「え!ダンケルに言ってないの!?」

ベルデは唖然としていた


「和尚!声が大きいって!聞こえちゃうから!」

焦って小さい声で言った




 

ベルデは黙ってダイヤを見つめた


「…すみません…陛下には内密に…お願いします…」


ベルデから貰った薬飲み始めると、嘘の様に痛みが取れた。

ダイヤは元気な姿でダンケルの横で仕事をこなしていたが…

数日経つと効果が薄れていた。激痛が走り全く収まらない…

気を失いそうになり立ち上がった


「…陛下…す…みません…ちょっと…」


焦点が合ってないダイヤに気が付いた

フラフラになりながら部屋から出ようとして、

ダンケルに抱きかかえられた

痛みで震え、息も荒い


「ダイヤ!しっかりしろ!」


意識もうろうとしているダイヤは何故か微笑んで…

「…閣下…来て…くれたの?…やっと…」

震える手でダンケルの顔に手を添えた

「…もう…会え…ない…か…と…嬉し…い」

涙を流しそのまま気をうしなった。



「至急ベルデを呼べ!急げ!時間がない!」

側近に怒鳴って指示を出し、ダンケルはダイヤを部屋に移動させた



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