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デートのお誘い


……


パンケーキを食べ終え満足し、

イザマーレ達のテーブルに来たラァードル


先日バナトラから貰ったアドバイスを思い出し、質問しようとした

ちょうどその時、リリエルもイザマーレの傍にやって来た


「サムちゃん、リリエルちゃんを遊びに連れて行くならどこ行く?

それと、リリエルちゃんだったら何処に遊びに行きたいかな?」


ラァードルに聞かれ、イザマーレはリリエルを見つめ、問いかける

「そういえば最近、遊びに連れて行ってないな。

リリエル、どこか行きたい所あるか?」

「えっ?」


問い掛けた途端、リリエルの脳裏にジェットコースターが浮かんだのを

見逃さないのがイザマーレだ


「……遊園地に遊びに行くか?」


「行くー!!(≧∇≦) ダイヤ様も一緒ですよね?」

「いや💦今回はアイツとは違う💦

ラァードルとスプネリアを連れて、一緒に行くのはどうだ?」


すでにキャーキャーはしゃぎ始めるリリエルに苦笑しながら

訂正し、丁寧に説明するイザマーレ


「遊園地良いね!スプネリアも喜ぶと思うよ!是非一緒に行こう」

ラァードルも嬉しそうに言う


リリエルの脳裏に浮かんだジェットコースターに、

笑いを堪えていたウエスターレンに、リリエルが嬉しそうに近づく

「長官!人間界で一番早いジェットコースターがある遊園地、

どこですか~?」



 

「やれやれ、俺はお前の便利なナビか?しょーがねーなー…」


呆れながらも、リリエルのおねだりには

やはりウエスターレンも弱い

邪眼を軽く開いてリサーチを始める…



「…?長官?」


いつもなら、瞬時にはじき出してくれるウエスターレンが

しばらく黙り込んだので、不思議そうに首を傾げるリリエル


「…ん、あ、いや…お前たちの馴染みのある地域がいいだろ?

それなら、ここだな。」


「あ!わ~い♪ ありがとうございます(*´艸`*)」

ウエスターレンが渡した情報を見て、喜ぶリリエル


「…よし、リリエル。仕方ないから、俺様も行ってやる」


「えっ?本当ですか??わ~い(≧∇≦)」

ますます飛び上がるように喜ぶリリエル


そこへ、片付けが終わり、新しいお茶を運んできたスプネリア


「何だか楽しそうですが、どんなお話してたの?」


「今度サムちゃん達と遊園地行こうって言ってたんだ。

もちろん行くよね?」


「……遊園地?」

ラァードルの誘いにキョトンと呟くスプネリア



「え?スプネリア様、もしかして遊園地行ったことない……?」


「……はい、一度は行ってみたいと思っていたけど、

機会が全く無かったというか……💦」



 

「それなら尚更行かなきゃ!!ってか、吾輩がスプネリアを

遊びに連れて行きたいのよ。いや、一緒に遊び回りたいんだよ」


「だが、一度もないっていうのも珍しいな」

イザマーレは率直な疑問をスプネリアにぶつける


「仕事仲間たちと遊園地に行く計画は立てことはありますが…

その日が近づいてくると、何故か災害起きたり、

大雨や強風で休園になったりで…

だからお誘いは嬉しいけど、行けるかどうか心配なんです……」


そう話すとラァードルがすかさずフォローする

「親父と風神帝にその日は雨風は止めてくれってお願いしとくから!

だから絶対行こうな!遊園地」


「……うん、1度は行ってみたいな……」

若干不安げながらも、少し嬉しそうな顔をするスプネリア


そんなやり取りを見ていたウエスターレンが、また笑いを堪える


(スプネリアにラァードル以外の男が近付かないように

雷神帝と風神帝が邪魔してたのか……(苦笑))



「…じゃ、日取りについては追って連絡するからな。」

すでに浮足立つリリエルの髪を撫で、落ち着かせるイザマーレ


「(* ̄▽ ̄)フフフッ♪」


絶対に公休をもぎ取ろうと

別の意味でウキウキし始めるリリエル…



魔界では珍しい、穏やかな休日が過ぎようとしていた…



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