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ハンバーガーと空飛ぶ花


園内にあるレストランに入り、

一緒に食事をする約束をしていた彼ら


「こういう所に来ると、食べたくなっちゃうのよね~」


リリエルは照り焼きハンバーガーとフライドポテト、コーラを注文して

美味しそうに食べ始めてご機嫌だ


「そうだな。たまにはいいよな。吾輩にも少し分けてくれ。

その山盛りポテト」


イザムとレンはコーヒーだけ注文し、

リリエルの皿からポテトをつまんで食べている


スプネリアはリリエルと同じセットに飲み物だけメロンソーダに変え

ラァードルはお店のハンバーガー全種類、さらにお土産用に

チーズハンバーガー5セット分を注文した


スプネリアは、ラァードルと最後に撮影した写真以外のアルバムを

リリエルに見せてはしゃいでいる


「わあ♪楽しそう。良かったね。ツーショットだ☆彡」

「///はい…楽しくて、つい我儘なお願いまでしちゃいました…(*´艸`*)」


控え目だが嬉しそうなスプネリアに、リリエルもにこやかに微笑む



 

「なに、リリエルちゃん。パレード最前列で見れなかったの?

どんだけボックスに捕まってたのよ(笑)」


「えっ…それはあの///////」

ラァードルの突っ込みに、真っ赤になって俯くリリエル

「誰かさんに『魔力は封印しろ』と言われたからなあ。仕方ないだろ♪」

ニヤッと笑いながらリリエルの髪を撫でるイザム


「もう!///…でも、楽しかったなあ。」

「それは良かった。だが、そろそろ戻らねばな。」

真っ赤になってプンスカしながらも、レストランを後にして、

名残惜しく呟くリリエルを諭しながら、髪を撫でてやるイザム


「リリエル。そんなに好きなら、お前だけ特別に飛ばしてやろうか?

ジェットコースターより早いぞ♪」


「本当ですか?キャー(≧∇≦)嬉しい♪

じゃ、追いかけっこですね♪お願いしま~す」


レンの提案に、ウキウキし始めるリリエル


「仕方ないな。リリエル、着地は気をつけろよ?」

「は~い。じゃあ、殿下、スプネリア様、お先に~。」


「よし。リリエル、行け!」

ポーン…


「…では、我々は普通に戻ろうか(笑)」

イザムが言った途端、空気が振動し、魔界の屋敷前に移動していた


そして、イザマーレの姿に戻り、

飛んできたリリエルを受け止めて抱きしめる


「おかえり♪楽しかったか?」

「はい(≧∇≦) ありがとうございましたあ♪」




 

その時ちょうど、プエブロドラドの任務を終え、

魔宮殿に戻ろうとしていたダイヤは

上空を物凄い勢いで移動していくリリエルを目撃して、目を丸くする


「なっ?!え、リリエル様?なんで飛ばされてるの?えええ??」

慌ててリリエルが飛んでいく方角に向かって走り出す


だが、その先はイザマーレの屋敷で、待ち構えていたイザマーレが

いとも簡単にリリエルをキャッチしたところも目撃する


あまりの事に息を切らし、イラつきながら話しかける

「…お帰りなさい。楽しそうですね💢💢」


「ダイヤ様、ただいまあ♪ちょうど良かった。はい♪お土産どうぞ」

リリエルはいつものようにニコニコして、お揃いで買ったTシャツを渡す

「楽しかったですよ。今度はダイヤ様も一緒に行こうね♪約束よ!」


「い、いや💦 ジェットコースター嫌いですし

…私は飛ばされるのは嫌ですから!」

やや引きつった表情のダイヤ


「近いうちに、また人間界で黒ミサを行う。

その時はお前も一緒に連れて行ってやるから。

その事で、陛下に報告に行く。伝えておいてくれ」


「! はい。かしこまりました…」

イザマーレに言われ、いつもの表情に戻るダイヤ


その後、イザマーレたちと別れ、

ラァードルの髪に座るスプネリアと一緒に戻って行く


「じゃあ、私はこの辺で~」

頭を下げて魔宮殿に向かうダイヤ


反対側の渡り廊下を進み、

ラァードルとスプネリアは元老院に帰っていく



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