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事の始まり


最高魔軍の宴の後も、

ウエスターレンとイザマーレは酒を飲み続け

酔いもかなり回っていた。


リリエルはおつまみを出し

2魔の事を見守りつつキッチンに立っていた。

イザマーレ達の笑い声、楽しく話す声に耳を傾けながら

洗い物をしていた


片付けも終わり、2魔の元へ戻ると

イザマーレもウエスターレンも酔いつぶれ、寝落ちしていた。

揺すっても起きない…


「…今のうちに……」


2魔に毛布を掛け、リリエルは部屋に入り

シャワーを浴びに向かった…



数刻経ち、シャワーから上がったリリエルは

キッチンで喉を潤していた


「…リリエル…」


声に振り返ると、ウエスターレンがフラフラで立っていた


「あ、長官♪大丈夫ですか?今、お水を…」

言い掛けて固まるリリエル


ウエスターレンがリリエルを抱きしめたのだ


「!…長官?どこか具合でも…」

(そんなわけない…長官に限って…)


ウエスターレンが抱く思いに自覚のないリリエルは、

出来るだけ優しく冷静に問いかける


「…イザマーレはまだ寝ている…

あいつを起こしたが…起きない…リリエルを愛したい…」




 

「なっ…何言ってるんですか!もう!酔いすぎですよ!!」

「リリエル…愛してるよ…」


慌てるリリエルに構わず

口唇を重ねようとするウエスターレン


「ウエスターレン!!お前また!」

イザマーレがキッチンの扉に立っていた


「イザマーレ~!起きてたのか~!」

ウエスターレンは両手広げイザマーレに近寄ったが…


「…ウエスターレン、今日こそは許さん!!」

イザマーレはイラッとしてウエスターレンを飛ばした。


メーラの元へ…




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