豪華なドレスを身に纏い、美しいデュ・バリエ夫人
対抗心を燃やすダニー・アントワネットも
負けじと、様々な手を尽くす
頭にヒョウ柄の野獣のはく製を乗せて
嬉々と練り歩くダニー・アントワネット
奇抜な彼女のファッションは御婦人方の間で端々に噂になり
「今宵のダニー・アントワネット様は
何を乗せてらっしゃるのかしら」
と注目の的だ
その日も野獣を乗せて
「あら、デュ・バリエ夫人じゃないの。どう?これ💕」
自慢気にポーズを決めるダニー・アントワネット
だがデュ・バリエ夫人には
「ダサっ」と一瞥され、撃沈する
扇で顔を隠し、優雅に微笑みながら立ち去るデュ・バリエ夫人
付き従うレン執事が腹抱えながら笑い飛ばし、
イザマーレ15世も吹き出すのを堪えてる
長しの音楽家、セルダ公爵とゆまチン伯爵は
庭に隠れて爆笑し合う
遠目にダニー・アントワネットの姿を見たヴィオラは
遠慮なく指差して笑う
ダイヤ16世も、笑いを堪えるあまり、虚空を睨んでる
「まあ!失礼ね!
他の彼国では、愛する相手を髪に乗せる習慣があるくらいなのに!」
顔を真っ赤にさせ、憤慨するダニー・アントワネット
「でもダニー、それは野獣じゃないはずだ」
各国の事情に詳しいレン執事の容赦ない言葉で
その場はお開きとなった
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