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仕組んだのは


春色の陽気に誘われて

舞い込んだような、娘たち


ちょっぴり照れてしまうけど

やっぱりかわいい


美術館のベンチで雨宿りしている

リリエルそっくりの子どもたち……


心に春が来た日は、

いつもその笑顔を見せてね

愛しているから…


「…吾輩も久しぶりに見たな。

たしか名前は…」


「ふふっ リリとリナですよ♪」

「!……そうか。」

「閣下…?」

「いや…お前の由来が『リリ』だからな。」


「////忘れていたのに不思議ですね。でも

小さなころから決めていたんですよ

娘の名前は『リリ』にすると…

どうしても、閣下に見つけてほしかったのかも…////」


恥ずかしそうに俯くリリエルの髪を優しく撫で、

微笑むイザマーレ。

「ダイヤには困ったもんだが、

娘たちに会えて、良かったな、リリエル」


「ふふっ…閣下のお力ですよね?

たぶん、私の事を気遣ってくださって…

閣下、大好きです♪」




 

「…なんのことかな……////」

目を反らして照れるイザマーレ


(さすがにお前は、拙い台本のようにはいかないな…)


「お礼に、私にダイヤ様と

話をさせてもらってもいいですか?

陛下の元へ、返してあげましょう。ね♪」


イザマーレに手を添え、微笑むリリエルに

ある事を思いついたイザマーレ。


「ああ、たまには吾輩とお前で力を合わせてみないか?

お前の娘たちを見てたら、思い出した。

昔はよく、一緒に歌っただろ?」


「キャー(≧∇≦)!!素敵♪♪」


「お前もその気なら……すぐやるか?」

「…はい……よろしくお願いします♪♪」




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