「閣下♪」
隣の部屋で待っていたリリエルは、イザマーレに抱きつく。
「待たせたな、リリエル。帰ろう。」
ややため息をつきながら、リリエルを髪に乗せる
そんなイザマーレの様子にすぐ気がつくリリエル。
「…私のせいで、怒られてしまったんですか?申し訳ありません…」
「ふっ…そうだと思えば良いか…」
「?」
「少し考えながら帰りたい。今日は歩いて帰るぞ。」
ゆっくり歩き始めたイザマーレをにこやかに見つめるリリエル。
「はい♪かしこまりました。…お話しても良いですか?」
「…すでに話しかけてるだろ(笑)なんだ?」
「…闇のお仕置きって…何ですか?」
「…(汗)リリエル。お前は知らなくて良い」
「ひょっとして、ダイヤ様が豹変した原因って…」
「ダイヤの甘ったれを叩き直すためには
仕方なかったんだろうが…」
(そんな方法があるんだ…楽しそうだな…)
リリエルの思考を漏れなく読み取ったイザマーレは焦る
「駄目だ!!お前には必要ないから(汗)」
「!…え~…閣下のケチぃ~…」
しょんぼりと口を尖らせるリリエルに
思わず笑いそうになるイザマーレ
王室での憂いが、吹き消されていることを感じながら
屋敷に帰っていく……
…いつかな。吾輩だって、
やりたくても我慢してるんだぞ(笑)…
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