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光のお仕置き


……かつての私と、今の私では、

やはり足りないところがあるのでは…?……


リビングで何度も絡み合い、リリエルと肌を重ねた


何度目かを終えて、多少の落ち着きを取り戻し

手近にあった毛布の上にリリエルを寝かせ、

それでもなお惜しく、口唇を優しく重ねながら

かつてリリエルが問いかけた言葉を思い返していた


それこそが、彼女がずっと心の中に隠していた

不安だったのだと知り、愛しさが溢れた……


(まったく、お前というやつは……)


足りないところがあるのは、むしろ吾輩の方なのだ

自らの感情を切り離し、天使として

生まれ変わらせたミカエルには

ダイヤとは違い、吾輩の魂の一部も預けてあるのでな。


「……」


本来の吾輩すべてでお前を愛したい


それは、いつの頃からか心の奥底に秘めた野望であった

無論、かなわぬ夢とは知りながら……




 

毛布に寝かせたリリエルとも、何度も絡み合い

肌を重ね続けていた


何度果てたか分からず

リリエルはそのまま寝てしまっていた

目を覚ますまで毛布を掛けて

イザマーレはリリエルの寝顔を見つめていた


その時…ミカエルが姿を現した…


ミカエルを見てイザマーレは気が付く


「ミカエル…お前…ダイヤを…?」

「昨日な♪頂いた」

ミカエルは微笑んだ


ミカエルが悪魔化になりつつある…

ダンケルに愛されているダイヤを喰えば悪魔化になりやすい…

陛下も良くミカエルを許したものだとイザマーレは思った


「…ダイヤちゃんは可愛いから良いんだけど…

やっぱり結晶の片割れとは言えリリエルちゃんではない」


ミカエルの言った言葉に、イザマーレも含み笑いをした


「結晶と言っても別格だからな。

それよりお前、悪魔化になりつつあるな。

それでは天界にも帰れんだろ?」

イザマーレは目を細めて言った。


ミカエルは寝ているリリエルを見つめていた

「…リリエルちゃんとお楽しみだったか?…俺にも喰わせろよ」

ニヤニヤしてミカエルが言う


「駄目に決まってるだろ!…と言いたいところだが…」

イザマーレはため息を付いた。



 

ミカエルを悪魔化したまま天界に戻れば、

天界の混乱を招き、戦争も起こりかねないと危惧した。


そして…密かに抱いていた自身の野望…


「悪魔化を浄化させろ。良いな?」

イザマーレはミカエルに言い聞かせ、リリエルを起こした


「…!ミカエル様?」

リリエルは驚いて毛布を更に身体に巻き付けた


「リリエル…ミカエルも愛して貰いたい…」

イザマーレはリリエルの髪を撫でて言った

「…閣下だけがいい…」

イザマーレに抱きつき震えるリリエル


…やはりミカエルに怯えていた


「ミカエルは吾輩の結晶だ。同じなんだ。吾輩と…

リリエルは吾輩を愛してるだろ?」

優しく語り掛ける


「…はい…愛してます」


「足りなかったのは、お前じゃない。吾輩の方だ。

ミカエルと吾輩で、ようやくお前に選ばれた吾輩なんだ

吾輩のすべてでお前を愛したい…良いな…?」


イザマーレは微笑みリリエルと口唇を重ね、押し倒した

そのまま愛撫し啼かせ始めてから

魔力でリリエルに目隠しをした




 

「!?閣下?」


「大丈夫だ…ここに居る…」

イザマーレはリリエルを安心させ、ミカエルに彼女を預けた


リリエルと口唇を重ね愛撫していくミカエル

胸元の蕾を指でつまみ上げ舌を這わす

快楽に耐えられずリリエルは身体を震わせる…


「い、いや…閣下…恥ずかしい…」

目隠しされイザマーレに可愛がられてると思い込むリリエル…

いつの間にか蜜も溢れとろけそうな声で啼いていた…

「…可愛いぞ…リリエル…もっと啼け…」

イザマーレが耳元で囁き、首筋に舌を這わせ

ミカエルが蜜の入り口を指で掻き回す

リリエルは記憶が飛びそうになりながら啼き叫んでいた



途中でリリエルは

ミカエルとイザマーレの2名に愛されてると気が付いたが

イザマーレに愛されている気持ちにしかならなかった


「あっ…イザマーレ様!!いやぁぁぁぁ」

いつしか、かつての記憶が甦り、当時の呼び名を叫ぶリリエル

そのまま身体をビクつかせ果てた


「リリエル…いい子だ…褒美をやるぞ…」


今度はミカエルにリリエルを押さえつけさせ

イザマーレが愛していく

蜜の入り口に舌を這わせ、何度もリリエルを愛していった






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