その頃、魔界の屋敷では…
「よぉし!ふっふっふ…
馬鹿め♪吾輩から逃げられると思ったか!」
台本片手に、ダイヤの様子を伺いながら
ほくそ笑んでいたのは、やはり副大魔王…
先程の悪夢は、
勝手に人間界に逃げ込んだダイヤへのお仕置きのために
イザマーレがわざと見せたものだったのだ
あまりにも天真爛漫にやってみせたイザマーレに
思わず笑みがこぼれてしまうリリエル
「もう、閣下ったら!
あんまりダイヤ様をいじめちゃダメですよ(笑)
私が陛下に、あんな事言うわけないじゃないですか(汗)」
ウエスターレンも笑いを堪えている
「それに、陛下も私の事なんか、大嫌いだと思いますし(苦笑)」
困り顔のリリエルに、イザマーレも笑顔になる
「ああ、そこはつい、吾輩の主観が入ってしまったな(笑)」
(良かった…閣下が笑顔なら……)
ウエスターレンもリリエルも、そんなイザマーレを愛しく思うのだ
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