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各自別行動♪


本日は各自別行動…


ダンケルとダイヤは裕子に会いに行った

そして裕子もまたダイヤの友人を集めて待っていた。


居酒屋にダンケルが居る…

友人はダンケルのオーラに圧倒されていた。

まじまじとダイヤと交互に見ている


「…なっちゃんの旦那さん?凄く格好いいね!

何てお名前なんですか?」

興味津々に聞いてくる


「私か?魔界を統治しているダンケルだ」

ニコッと微笑んで言った


「…魔界を統治???なっちゃん…まさか…后?」


「そうで~す!」

ダイヤは真っ赤になり言った


「…ありゃ…陛下、言っちゃっていいのですか?」

浮かれているダイヤを見て裕子は心配して訊ねた


「構わんよ。本当の事だし、隠す事も無かろう。なぁダイヤ」

ダイヤの髪を撫でて微笑えむ




 

「驚いたわ~!なっちゃんがねぇ(笑)

こんな美形の旦那さん貰って羨ましいわ!凄く優しそうだし」

1人の女子が言った。


「趣味は?何ですか?」


「…趣味か?…残酷に魔力で殺す事かな?」

ダンケルが言い始めたのをダイヤは焦って言った

「と言う内容の残酷な映画を見ること!なのよ!」

「いや…この手で殺」

「陛下!皆ドン引きしちゃうから!止めて~!」

抱きついて止めるダイヤ


「良いのか?ダイヤ…止めたら『闇の…お仕置き』するぞ?」

ダイヤの顎に手を添え見つめる

「……」

更に真っ赤になるダイヤ


「…なっちゃん…隠さなくったって

この世の方じゃないの皆知ってるからぁ(笑)」

皆ニコニコしている。


「は~い!質問していいですかぁ?闇のお仕置きって何ですか?」

「それは…ダイヤに聞いてくれ」

そんな会話で盛り上がった。


その後ダンケルは友人たちに囲まれ色々聞かれている。

その様子を見ながらダイヤは裕子と話をしていた


「やっと閣下に対する気持ちも落ち着いたんだ。良かった」

裕子はダイヤに酒をコップに注いで言った


「うん…やっとね…」

一口飲んで言った




 

「花の美術館に一緒に行った時は

どうなることやらと思っていたけど…」

懐かしそうに裕子も呟く


「…そうだね…あれから結構色々あってね…」


「旦那さんにバレてなかったんでしょ?」

裕子の問いに首を横に振った


「私が閣下を追い掛けてたのも全て知ってる…

それでも傍に居てくれた…」


裕子は固まって聞いている

「あんた…よく抹殺されなかったね…

どれだけ心が広いんだ…」


「…本当だよね。下手すれば抹殺どころか

残酷に公開処刑の案件だよ…

私自身、閣下への思いが

歯止めが効かなくなってたのはあったよ。

どうしてもね…追い掛けちゃったんだよね…」

ダイヤが裕子のコップに酒を注いだ


「…そうか…」

裕子も飲みながら頷く



「閣下に、追いかけたくなる心を解放させて、

そうならないようにするって言われた時はキツかった。

だから閣下とリリエル様の前から5年間、姿眩ました」


裕子は驚いていたが話を静かに聞いていた


「…ずっと陛下の心の中に取り込まれて過ごしていた。

かなり陛下には負担はかけたと思う。

だから閣下が私の気配を探しても見つからない。

リリエル様が心配して陛下に私の事を聞いてくれていた。

その事も全部見ていたの。」


グラスを置いて友人と話しているダンケルを見つめていた




 

「時には、周りに気が付かれないように結界貼って外にも出れた。

外に出た時もいつも陛下が一緒に居て、

光に目が行かないよう慰めてくれた。

思いが閣下に届かないと泣いても…それでも

見捨てず、抱きしめて傍に居てくれた…」


ダイヤは裕子に微笑んで話し続ける。


「陛下の心に取り込まれて過ごしていくうちに

閣下の思いはいつの間にか消えて

凄く陛下の思いが募っていった。

正直、陛下に取り込まれて良かった…

今は本当に陛下を永遠に愛してついていく。

陛下の為なら何でもするよ」



裕子はダイヤを抱きしめた

「なっちゃん…やっと抜け出せたんだね!よく頑張った!」


「心配かけたね…ゆうちゃん」

ダイヤもぎゅっと裕子を抱きしめた



5年もの間…ダンケルの心に取り込まれていた。


その間

ダンケルの公務でイザマーレが護衛についた時や

リリエルが髪に座って居る時のやり取りを

ダイヤは全て見ていた。


夜になればダンケルの心から外に出て愛され、

ダンケルの腕の中で眠り…


イザマーレに対する思いが消えるまで

かなりの月日は掛かったが…


今はこうしてダンケルの妃として居る自分が幸せだと感じる…


誰にも言えなかった秘密…




 

『ダイヤ愛してるぞ!その話は裕子だけにしておけよ!』

ダンケルの声がそっとダイヤの心に届いた。


顔を上げダンケルを見ると微笑み返され

…ダイヤも笑顔で頷いた…






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