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喝采と報酬


天界…

ミカエルが魔界から戻って来たが…

やたらと周りが騒いでいる


『ミカエル殿が魔界から戻ってこられたが…悪魔化している…』


『決戦でミカエル殿が兵士を悪魔に差し出し抹殺させ笑ってた』


『なにやら大魔王と副大魔王の妃を襲って弄び…喰ったらしい…』


などなど…

ミカエルは大した気にはしていなかったが…

案の定ゼウスに呼ばれた。


ゼウスに会釈して前に立ったミカエル


「…ミカエルよ…兵士を悪魔に差し出したそうだな…」


(ほら来たよ…下っ端がチクりやがったな…)

ミカエルはため息をついた


「…」

何も言わずミカエルは首を傾げた


「…それは本当なのか?

魔界に滞在するだけでも処刑の対象なのだぞ!

分かっているのか!それも暴言まで吐いたそうじゃないか!

何を考えている!」

ゼウスはミカエルに怒鳴り散らす


ミカエルも限界を越えていた…




 

「…うるせぇなぁ…!だったら何だというんだ?

お前が兵士を指揮するわけではないだろ!

兵士を束ねるのも、この天界を取り纏めるのも

お前ではない!この俺様だ!違うか?ゼウス(怒)」


ミカエルは睨みつける


「き…貴様!全て本当なのか!

まさかとは思うが…大魔王后と…

ふ、副大魔王の妃を襲ったと言うのは…?」


ゼウスの唖然とする顔を見て含み笑いをした


「…あぁ喰ってきたよ。ヘタレのお前と違って

まぁ喜こんでたな!もっと喰ってくれってな!」


ミカエルは愕然としているゼウスに鼻で笑い飛ばした


「ジーさんは大人しくメルサのケツでも追っかけてろ!

それと…俺がいくら魔界に行こうが、お前にゃ関係無いことだ!

口出しすんなよ?」


ミカエルは睨んで部屋から出て行った…




 

……

こちらは魔界のリリエルの部屋……


すべてが終わり、恥ずかしさのあまり

毎度ベッドで丸くなるリリエル


当然、ぐったり起き上がれない


リリエルの様子を気遣いながら

ウエスターレンの邪眼を通して

天界の様子を眺めていたイザマーレ。



「ほお?ミカエルの奴、さすがは吾輩の結晶だな。

ゼウスの野郎め、ざまあみろ♪♪」


「リリエル、安心しろ。ミカエルがゼウスを踏み倒しやがった。

お前にとって、一番の褒美になったな♪」


「……はい……ありがとうございます……////」


布団に潜り込んだままのリリエルの髪を撫でるイザマーレ。


「よしよし。いい子だったリリエルに褒美をやる。

おねだりを聞いてやるぞ?何でも言ってみろ♪」



「…!本当に??」


思わず飛び起きるリリエルに

イザマーレもウエスターレンも吹き出しそうになる


「じ、じゃあ…!旅行したいです(≧∇≦)。

構成員の皆様もダイヤ様も、みんなで一緒に♪♪」


「やれやれ、リリエルのおねだりなら仕方ないな。

ウエスターレン、一日ほど休暇を取れるか?」


「お安い御用♪♪」


「(*^▽^*)わーい♪♪あ、じゃ、

すぐにお食事用意しますね!」


すっかりご機嫌になり、キッチンに駆け込むリリエルを

にこやかに見守る2魔……





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