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学園の休日


週末…


翌週のランチのために事前仕込みを行うリリエルに付き添い

学園内で休日を過ごすイザマーレ。

護衛のため、必ずウエスターレンも付き従う。


市場までリリエルを連れて行き、食材の買い出しに付き合い、

大量注文した商品を学園内で受け取る。

それからパン生地を混ぜ合わせ、発酵までの手順を終わらせる

季節の旬に合わせた野菜の下ごしらえも行う


学園内は、強力な結界を貼りめぐらせてあり、

よほどの事がない限り、屋敷に次ぐ安全な場所と言える。


リリエルがご機嫌に仕込みを行っている間、イザマーレは

保健室のベッドでウエスターレンと一緒に仮眠を取る


そして、数時間経った頃、

すべての作業が終わったサロンでお茶を嗜む

いつのまにか、それが日常になっていた


ある梅雨の日。強めの雨が降りしきり、校舎にたどり着いた時には

3魔ともずぶ濡れ状態になっていた


「…やれやれ。大量の荷物さえなければ、

ここまで濡れずに済んだのになあ」


ウエスターレンは自身の炎で

あっという間に濡れた身体を乾かしながらボヤく。


「仕方あるまい。リリエル、ちゃんと乾かせ。風邪ひくぞ」


イザマーレは大判のバスタオルにリリエルを包み込んで

ワシャワシャと拭いていく


「すみません…イザマーレ様こそ、きちんと拭いてくださいね…」

恐縮しながら、なすがままのリリエル


雨に濡れたせいで、柔らかい素材のブラウスから下着が透けて見える


「…やはり、着替えたほうが良いな…」


イザマーレはリリエルと口唇を深く重ね、新しい服に変身させる



 

濡れた身体と、イザマーレのぬくもりに、

急に眠気に襲われ、目をトロンとさせたリリエル。


「…大丈夫か?少しだけ、休め。」

そのまま抱き上げて保健室に連れて行き、リリエルを眠らせた


イザマーレと一緒に、ベッドの横で

リリエルの寝顔を見つめるウエスターレン


「…本当に、目が離せない姫だな。こんなに安心しきった

顔を見せるのは、イザマーレの前だけだもんな。」


穏やかに笑いながら、イザマーレの髪を撫でるウエスターレン


「…お前にも、相当懐いてると思うぞ。ウエスターレン。

吾輩には見せず、お前だけに見せる顔もあるだろ?」


ウエスターレンをチラッと見て、イザマーレは呟く


「王子には見せられない悩み相談程度だと思うけどな♪

イザマーレ、焼きもちか?可愛い奴だな」


「…お前の事は、誰にも譲らない。

分かっておるな、ウエスターレン…」


ウエスターレンに近寄り、口唇を重ねるイザマーレ


すぐさま強く抱き寄せ、深い口づけで応えるウエスターレン

隣のベッドにイザマーレを横たえ、のしかかる

衣装をはぎ取り、綺麗な肌に舌を這わせる

お互いを貪り合い、心ゆくまで愛し合う


ウエスターレンがイザマーレを貫けば、

イザマーレも自身で繫がり返す


攻めていたかと思えば、いつの間にか攻め立てられる

気が狂いそうなほどの快感に酔いしれ、

お互いの愛に溺れていく……



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