それからミカエルは
魔界にちょくちょく来るようになっていた
だがリリエルとは会えず、ミカエルはダイヤに…
ニコニコ話を聞いてくれ、優しく抱きしめられ
ダイヤはミカエルに惹かれ始めていた。
その時、ダンケルとイザマーレが
爆音と共に2名の前に姿を表した
「…貴様…あれだけ言っただろ…ダイヤに近寄るなと…」
怒りでダンケルの瞳の色が赤くなっている。
ダイヤは目を反らした。悪いことはしてないのだが…
ミカエルに惹かれているのは事実だったからだ
「だってリリエルちゃんに会えなかったんだ。
ついでにダイヤちゃんに会ってと思ってな。」
ミカエルはニコニコして言ってた
『ついでにダイヤちゃんに会いに…』
ミカエルの言葉にダイヤはショックを受けた。
ついでなのか…また…
リリエル様目的が達成出来なかったら来ただけって…
ミカエルもやはり、リリエル様目的か…
ダイヤは時が止まったように固まった
「イザマーレ!天界をぶっ潰す。
戦闘態勢を取れ!!貴様は絶対に許さん!」
ダンケルの背後には真っ黒なオーラが漂っている。
とうとうダンケルはぶち切れていた
「陛下、お怒りは分かりますが…
戦闘態勢取るのも時間と戦略も必要です。
まずは落ち着きください。」
イザマーレは冷静にダンケルに伝えた。
「ダイヤ帰るぞ!」
ダンケルは更にイライラして言った
「お待ちください、陛下。こいつに話があります。
必ず陛下の元へお連れしますから」
イザマーレもダイヤを睨みながら言った。
ダンケルはミカエルを睨みつけ魔法陣で消えて行った
「ミカエル!お前なにやってんだ!
陛下は本気で戦争始める気だぞ!」
イザマーレはイライラして言った
「リリエルちゃんに会う為なら
魔界に降りてくるよ~天界も平和だし♪」
ミカエルは微笑んだ。
ダイヤはモヤモヤが爆発しそうになっていた
…私よりリリエル様かよ!…
「それにしても、リリエルちゃんに会いたいのに
イザマーレの屋敷にいつ行っても、扉が消えててさ
ちっとも会えないんだよな。お前ら本当にラブラブだよな。
羨ましいね、全く(笑)」
あっけらかんと話すミカエルの言葉に、さらに落ち込むダイヤ
…閣下がリリエル様をいつも愛しているのは知っているけど……
改めてイザマーレとリリエルの仲の良さを
見せつけられた気がして、正直…ショックだった
「ミカエル、何のためにお前を吾輩から切り離し
天使にしたと思うのだ。お前も分かってるだろ!
お前は天界に居なければならない。そうだろ?」
イザマーレは言い切った
「…天界に居てもリリエルちゃんに会えないし…」
ミカエルはつまらなそうに呟く
「その代わり、リリエルとたまに天界に会いに行ってやる。
ただし、吾輩も必ず同行するが。それで我慢しろ!」
「…イザマーレ、本当か?」
ミカエルは笑顔になり聞いた
「…お前にちょこちょこ魔界へ来られては
天界と戦争になるのは目にみえてるからな。
約束してやる。だからもう天界に帰れ!」
「さっすがイザマーレ♪もちろんお前も一緒で構わないさ。
周りの天使なんか蹴散らして、俺たちだけで楽しもうぜ!!」
「お前がリリエルに惚れる気持ちは…解るからな////」
イザマーレは目を反らして、照れ臭そうにしていた
ミカエルはイザマーレの話に納得して
機嫌よく天界に戻っていった
一連のやりとりを聞きながら、ダイヤは打ちのめされていた
…閣下もミカエル様も、みんなリリエル様ばっかり(怒)…
モヤモヤが爆発寸前だったダイヤを
イザマーレは見抜いていた
「ダイヤ。お前、ミカエルに流されそうになったな(怒)」
「…流される??私が?」
ダイヤはひきつりながら言った
「またお前の暴走が始まったか?」
イザマーレはため息を付いて言った
「今回のお前のうっかりで、
リリエルに会えないミカエルが、
暇潰しで面白がって魔界に通うようになったんだ!」
「…面白がる?…暇潰し…?」
ダイヤは愕然とイザマーレの話を聞いていた。
「そのおかげでリリエルを天界まで行かせることになってしまった!
それがどういうことか、分かっているだろうな(怒)
いい加減にしろ!」
その後イザマーレはダイヤをダンケルの元へ強制送還させた…
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