エマ事件の際、軟禁生活を過ごしていた丸太小屋に
再び訪れたイザマーレとリリエル。
「和尚♪」
「やあ、リリエルちゃん。
簡単にだけど、内装を変えて綺麗にしてみたよ。
気に入ってくれるといいんだけど……」
先に訪れて、仕上がり具合を確認していたベルデが
にこやかに見つめる
「さすがだな、ベルデ。見違えるほどに綺麗になったな」
イザマーレも部屋中を見回して、感心している
そこへ、ウエスターレンが瞬間移動してきた
「よっ。待たせたな。改築祝いに特別な酒を仕入れてきたぞ♪」
「リリエル、おいで…」
イザマーレは奥の部屋にリリエルを連れ込み、
抱きしめて口唇を深く重ねる。
舌を絡め合い、そっと離れて見つめる
ランソフに頼んでおいた、
新しい洋服を可憐に着こなすリリエルになる
「怖い思いをさせたが、よく我慢したな。
頑張ったお前に、褒美だ。たまにはゆっくり過ごそう。良いな?」
イザマーレは優しく微笑む。
「/////閣下…」
真っ赤になって俯くリリエルに、イザマーレの食欲が湧き上がる
「…そういえば、君たちが焦土化させたあの場所だけど……」
のんびりとお茶を飲んでいたベルデが、話し始めた
「いつの間にか、花畑になっていたよ。スミレのね…」
「…そのようだな。花が咲くのは一向に構わないが
場所が問題だよな。新たな火種にならないとも限らないしな」
ウエスターレンはすでに、何かを掴んでいる様子だった
「仕方ない。俺もたまにはゆっくり、
リリエルと過ごしたかったが……
ベルデ、行くぞ。イザマーレ、また後でな」
ウエスターレンはベルデを促し、共に魔法陣で立ち去った
「…やれやれ。本当はウエスターレンとも
一緒に過ごしたかったが……仕方ない。
今日は吾輩とリリエルの2魔だけで過ごそうか。」
「/////閣下…あの……できればいつも、
閣下だけが良いのですが……(^-^;」
困ったように俯き、呟くリリエルをイザマーレは抱きしめる
口唇をゆっくりと重ねる
角度を変えて、何度も啄ばむようにキスを交わし合う
着替えさせたばかりの新しい服を脱がしていく
そのまま愛撫を重ね、愛し合う
小屋の窓から、星が輝く夜空を共に見上げて微笑み
何度肌を重ねても、飽きることなく繰り返し溺れていく
やがてリリエルはまどろみ、イザマーレの腕の中で眠りにつく
闇夜にウエスターレンが戻り、
サラサラな髪になるイザマーレを抱きしめ、愛し合う
事件によって生じた少しの禍根をも許さず、
美しい思い出に染め直す
始まりの場所に次ぐ、大切な思い出の場所に……
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