top of page

最後の手段はお手軽に


ダイヤはリリエルと連絡を取ると、

たまたま彼女も仕事休みで会えるという。

リリエルと待ち合わせた場所に行った。


「リリエル様、お待たせしました!」

「ダイヤ様!今日は有難う……え!?」

ダイヤの横にいたのはイザムだった。




「リリエル…」

「!」

イザムはリリエルを引き寄せ抱きしめた


その姿を見て嬉しそうに微笑んでいるダイヤ

「さて…私の任務終了…じゃあ陛下の所へ行ってきます。

閣下、リリエル様を宜しくです。リリエル様もまたね!」

ダイヤは笑顔で手を降り魔法陣で消えていった


「え、ええ!?ダイヤ様が魔法陣で…?陛下って?」

リリエルはいろんなことを理解できず、不思議そうにイザムを見つめる。


「…陛下が叩き込んで教えたらしいぞ…

陛下はダイヤの事をお気に召したらしい…それより…」


再びイザムはリリエルを抱きしめた


「大丈夫か?リリエル…」


「!すみません…大事な時なのに心配させてしまって…」


「何を言うのだ!吾輩が、泣いているお前を

放っておけるわけがないだろう。

肝心なところで何故吾輩に頼らない?悪い癖だ。」


「…っ、私がいけなかったのです。あれほど言い聞かせていたのに…

また閣下にもご迷惑……っ」

イザムは素直に甘えないリリエルの口唇を自身の口で塞ぐ。




……リリエルの身体から力が抜けるのを確認してから

ようやくキスをやめる。


「//////……」



 

「…リリエル…吾輩の前で我慢するな。

お前は吾輩におねだりするくらいで調度良いのだ。

泣くなら吾輩の前で泣け。良いな?」

イザムが微笑みながら見つめる


「…閣下………っ、えっ…………」

張り詰めていたものが決壊し、泣き出すリリエル。

イザムはリリエルを抱きしめ再びキスをする。

口唇を重ねたまま魔界の屋敷に移動した。

泣いてるリリエルを何度も優しく慰める。

時間を止めて、肌を合わせ続けるイザマーレとリリエル……



白い繭で包まれてるようだった。

目を覚ますと隣にいつもイザマーレがいて

優しく髪を撫でられ、微笑み返してくれる

何度も繰り返し、愛されていた


時間も忘れて……


何日か過ぎた頃、ベルデから目玉蝙蝠が送られてきた。

その日もイザマーレの腕の中で、リリエルは眠りについていた。


ある程度の事が分かったので、報告したい。

そろそろ執務室へ出てきてくれないか

との内容だった。


「分かった。すぐに行く」

しかし眠っているリリエルを置いていくわけにはいかない…

イザマーレはリリエルを抱き上げ、彼女の自宅へ送ってベッドに寝かせ、

魔界の執務室へ向かった



next                        目録に戻る

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

ちょっと冷静に

ダイヤが休憩中に内線で知り合いが来てるとの連絡を受け売場に行った。 そこに居たのは金髪のサングラスを掛けた男性…イザムが待っていた 「……!」 ダイヤは驚いていた。少し歩いて2名だけになった。 「…この度は世話になったな。リリエルのことで頭がいっぱいですまなかった。...

花の告白

ベルデから目玉蝙蝠が送られてきた時 イザマーレの腕の中で、リリエルは眠りについていた。 何度も寄り添い、慰めて、泣き出すことはなくなったが、 未だにリリエルは、イザマーレに何も語らなかった。 彼女の気持ちなど、すべて読み取れるのだが…...

怒らせちゃダメ

「遅くなった…で?どうだったのだ?」 イザマーレはベルデに聞いた 「あの子は昔から親に厳しく育てられ全ての事を制限されていた。 自分の意見は言えないし父親の権力で過ごしていたらしい。 そのせいで成人しても周りの目を気にしすぎるところがある。...

コメント


bottom of page