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永久の落第生


「閣下♪お疲れ様です」

リリエルは嬉しそうにイザマーレに抱きついた

「……」

イザマーレは何も言わずリリエルを見つめていた


「…閣下?どうなさったのですか?」

リリエルは心配そうに顔を上げた


「…リリエルが吾輩のことで

焼きもち焼かない理由は良く分かった…」


「…閣下の幸せが、私にとっての幸せなのです。

閣下が悲しむ姿は耐えられません。

閣下がいらっしゃらなければ、リリエルは生きていられません。

そのことは、閣下が一番よくお分かりでは……?」


ムギュっとリリエルは更に抱きついた。

「…お慕いしております。閣下…」


イザマーレは微笑んでリリエルの顎を手でクイッと上げた

「…そんなに吾輩の事が好きなら…

喰わせて貰おうか…離れられないほどに」


リリエルは真っ赤になり俯いた。

改めて言われると照れてしまう…


「…はい…仰せのままに…」

リリエルを抱き上げプライベートルームに消えた


リリエルはイザマーレを見つめ返す。

「閣下…このお部屋は…あの……」

「吾輩とお前の初めての場所だろ?ここでお前を愛したい。

お前の気持ちを少しでも疑って、すまなかった。」


「…また私は、閣下に辛い思いをさせてしまったんですね。

こんな私で良いのですか…?」




 

「そう思うのなら、聞かせろ。お前の気持ちを…」

「///閣下…愛しています。リリエルは永遠に閣下のお傍に…。」


真っ赤になるリリエルをベッドに寝かせ、

イザマーレは口唇を重ねた。深く、優しく…

いつも変わらない、リリエルのぬくもりにイザマーレは安堵する


一度キスを止め、見つめ合う。


「でも…私の気持ちは重すぎて、御迷惑では…」


不安そうに見上げるリリエルの服を脱がせ、強く抱きしめる。


「…吾輩は、お前にどんなに求められても足りない。

吾輩の前では遠慮するな、リリエル。

いつも傍にいて、何度でも求めろ。良いな?」


「…それでは閣下センター試験に、

私は永遠に合格できませんね…///」


イザマーレはフッと笑い、再び口唇を深く重ねる。

部屋の扉を消し、イザマーレも魔力を封じて…

ゆっくりと時間をかけ、リリエルがとろけるまで愛し合う


誰にも邪魔はさせない……



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