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爛熟する果実


一方、変わった趣向を思いつき

バサラとエレジア、ベルデの3魔と誘い合わせて

リリエルのサロンに訪れたウエスターレン。


シザーハンズのような長い爪をシャキーンと開き

一気に食材を切り刻んでいくバサラ



「野菜嫌いな子猫ちゃんたちのために、

美味しいの作ってやるか♪教師に色目を使う悪い子たち

こっちにおいで♪残さず食べないと、痛い目に遭うよ~♪」


「(笑)そうだな。だが…お前は野菜を刻んでるだけだろ!!

それくらい、黙ってやれ!!」

ニヤつきながら、鋭いツッコミを忘れないウエスターレン


「おーい、ウエスターレン。お前に頼まれた品物

届けに来たぞ。師匠の森の奥にある蔵に寝かせてあった

とっておきの果実な♪」


「お♪サンキュー、エレジア。

これで、イザマーレの好きなパイを焼いてやろうな♪」


手際よく生地を混ぜ合わせながら、にっこりと微笑むベルデ


「きっと喜ぶと思うよ。彼にとっては

甘すぎるかもしれないけどね…(笑)」


「火加減なら、俺に任せろ♪」


手の平に炎を出し、出来上がったのは…

こんがりと甘いアップルパイ♪


美味しそうな香りに誘われ、

学園中の生徒たちが鈴なりになって

彼らのやり取りを眺めている


「さて…。意外と早く出来上がったけど…あいつ等はまだ

扉の中だし…2切れあれば十分だからな(苦笑)

残りは、お前ら全員に恵んでやる♪有難く思うようにな♪」


ウエスターレンの言葉に喜び、歓喜に沸く生徒たち…



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