荒野に佇むイザマーレとウエスターレン。
両者とも、前方を見据え、眼光鋭く睨んでいる。
その背後にはイザマーレ軍とウエスターレン軍が待機している。
両軍合わせると途轍もない兵士が戦闘態勢になっていた
前方にはダンケルが魔力で作り出した兵士。
彼らの軍の兵士より、倍の兵士が待ち構えている…
ダンケルはバサラを呼び出し
『軍の動き、戦略を参考にして見てろ』
と冷酷に告げ観覧席に座らせていた。
『今回は危険だから髪には座らせない』
とイザマーレに言われたリリエルは
その代わりとして、Lily‘sを招き
観覧席で一緒に見ていた。
両軍を見渡せる丘にダンケルが降臨する
「皆の者良いか!」
両軍は雄叫びを上げた
「ready GO!!」
ダンケルの掛け声で両軍は一気に走り出した
イザマーレとウエスターレンが先頭に軍を引き連れる
両軍は左右に敵兵士を囲むように広がり、次々に倒していく。
ウエスターレンは紅蓮の炎で敵を包み抹殺する
「綺麗な炎だ…」
イザマーレはニヤッとウエスターレンを見て、
負けじと言霊で相手の兵士を惑わせる。
敵の隙を逃さず一気に剣で切り裂き、進んで行く
残りの敵兵士が束になり、イザマーレに向かってきた。
ウエスターレンは即イザマーレの前に立ち炎で盾を作った
「ウエスターレン!」
「お前は俺が守る。怪我などさせない」
ウエスターレンは莫大な炎を出した
イザマーレも炎の中に魔力を注ぎ込み
爆音と共に一瞬で敵の兵士を全滅させた
燃え盛る炎を見つめてダンケルは微笑んだ
「さすがだな。残虐性のある抹殺の仕方もいい」
ダンケルは納得しながら呟いた
「…残虐…好きだねぇ陛下は…」
ひきつりダイヤは苦笑いしていた
「キャー(≧∇≦)!閣下~素敵!!」
リリエルは嬉しそうに声を上げた。
Lily‘sも目を輝かせて見つめていた
「バサラよ…お前の軍もあいつらに負けないよう
戦略を練って本番に備えよ。良いな?」
ダンケルは冷徹にバサラに言った
「…御意…陛下の仰せのままに…」
バサラは頭を下げ言ったが…自信がなかった…
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