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絆のたくらみ


共に長期休暇をもぎ取り、寝室の扉を消したまま

イザマーレとウエスターレンは、

心ゆくまで愛を確かめ合っていた


その間も1魔、ご機嫌に家事や公設秘書の仕事をこなし続ける

リリエルの様子を眺めては、共に微笑み合う



「…楽しい休暇など、あっという間だな。」


時間も忘れて、お互いを貪り合い、愛し合っている間に

休暇も残りわずかになっていた


ウエスターレンはイザマーレを腕に抱き、甘く口唇を重ねる

お互いの瞳に、自身の姿を確認し合い

イザマーレも、ウエスターレンの愛を享受する


「お前に甘えている間、寂しい思いをさせてしまったな。

いい子で待っているリリエルに、褒美をやらないとな」


共に不敵の笑みを浮かべ、目配せし合う


「…大胆なカッティングのチャイナドレスも捨てがたいが……

俺は晩餐会の時のドレス姿もお気に入りだ」



「…ほう?気が合うな、ウエスターレン。

今回の報酬はまだ受け取り終わっていない。

そう思って、先程エマに注文していたんだ。

そろそろ、届くころかと思うが……」


しばらくの間、見つめ合う2魔


「…今回だけだぞ?ウエスターレン。」

ニヤリと笑うイザマーレ


……


そして、2魔の企みを察して逃げ込んだリリエルを、

強力な波動で連れ戻し

気の済むまで味わい尽くし、その愛に溺れまくった…




 

何度となく絶頂を迎え、眠りについたリリエルを間に横たえ

お互いの腕の中で愛しく見つめるイザマーレとウエスターレン


「…そういえば」

「ん?…どうした、ウエスターレン?」


「ダイヤの奴は、相変わらずか?」


「さて…吾輩の知ったところではないが。

エマごときのあんな一言ぐらいで、へ垂れ込むような奴など」


「リリエルに調教され、今となってはエマの方が冷静かもな。

生粋の悪魔というか…考え方も実にドライだよな」


「そうかもしれんな。ま、ダイヤの甘ったれは、

今に始まったことじゃない。今は裕子が傍にいるし

上手くフォローするだろ」


含みを持たせたイザマーレに、不思議に思うウエスターレン




 

「裕子か?…ずいぶん信頼してるんだな。お前にしては珍しくないか?」


イザマーレはニヤッと悪戯っ子の目をして、

ウエスターレンを見つめる


「当然だ。なぜなら……」


「…!!そうなのか…!」

目から鱗で驚くウエスターレン。


「ん…かっか…?2魔さまで、なんのお話ですか…?」

ふと目を覚まし、寝ぼけ眼で問いかけるリリエル


イザマーレは優しく微笑み、

「ん?…お前のことだ。リリエル…早く目覚めないかってな…」

再び口唇を重ね、そのまま営みを繰り返す


ウエスターレンもリリエルの髪を撫で

イザマーレに続いて愛していく



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