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結晶の事情


ラァードル、スプネリア達が王室に謁見に訪れてから数週間後

ミカエルが魔宮殿に姿を現した。

ダンケルとダイヤは、ミカエルにその時の事を話していた。



「…リリエル様の昔の事は全く知らなかった…」

ダイヤは思い出しながら言った

「…閣下とここまで来るのに、

どれ程の思いをして乗り越えて来たのか…。

何だか私なんて大したことないな…って思ったよ。」


ダイヤの話を聞きながらダンケルは微笑んで髪を撫でている


「お前だってリリエルとは違えど、苦労もしてきただろ?

こうして私とも会えたし」

ダンケルはダイヤを抱きしめて言った。


「…レベルが違うよ…(^-^;」

真っ赤になりながらダイヤは答えた


「へえ。ついにウエスターレンの悲願も叶ったんだな。

ゼウスの野郎、ザマーミロだな!」

ミカエルが嬉しそうに言っていた


「…じゃあ今夜は自分の部屋で過ごすわ。

2魔っきりの方が良いでしょ?(笑)」

ダイヤが立ち上がりダンケルとミカエルに言った


「「何だと?」」

ダンケルとミカエルが一斉に言う


「え?だって…久々にミカエル様も来たんだし、扉消すんでしょ?」

ダイヤがニマっとして言った


「お前もだよ!逃がしはせんぞ!」

ダンケルに魔力で引き戻されミカエルにも捕まり

そのままプライベートルームの扉は消えていった



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