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芯に刺さる


裕子がリリエルとイザマーレに初めて間近に会い、

話をしたその日の夜


魔宮殿の裕子の部屋で、ダイヤと話をしていた。


「時間限定だけど、無事にゆうちゃんも

魔界に居れるようになって良かったわ♪」

ダイヤはニコニコして言った


「初めてお傍で閣下とお会いできた♪

すごく魅力的だし、知的で素敵だったわ♪」


思わず顔を赤くする裕子にダイヤは頷く


「そりゃ~閣下はもう魅力的だし♪

見つめられた日にゃ~!ウハウハよ!(笑)」


「…なっちゃんには陛下が居るでしょ!」

失笑しながら裕子はダイヤを見る


「閣下に初めて会って…愛契約した頃は突っ走ったからね…

今は陛下だけだよ?陛下は私にとっても大切な方だもの。

閣下はリリエル様を大切にしてるし」


「…愛契約?なに?それって…浮気か!」

裕子に抱きつかれ頬をつねられる



 

「いたた!昔の話だって!!!もうとうに解約してるからぁぁ!」

ダイヤは笑いながら言った


「当たり前だわ!陛下にチクっちゃおうかな♪」

裕子がダイヤの弱みを掴んだとニヤニヤするが…


「陛下も愛契約も忠誠契約も知ってるし!

今更チクられても(汗)扉消されて当分出てこれないわ!やめてけろ~(笑)」

ケタケタ笑うダイヤ…


聞いていた裕子は唖然としてダイヤを見ていた…



「…そう言えばリリエル様ってゆうちゃんに似てるよね!」


「え?…そうなの?」


「…うん。優しさとか…雰囲気とか似てるわ。」


ダイヤの話に裕子も嬉しそうな顔をした


「リリエル様って、すごく優しそう…

閣下も、リリエル様と一緒にいる時は

すごく優しい顔でリリエル様を見てるよね…。

なっちゃん…よく対抗しようとしたね?

それでもリリエル様、なっちゃんの事を

見捨てずに居てくれるって…

普通ならあり得ないよ?何してんの!なっちゃんは(笑)」

裕子は苦笑いしながら言った


「…ねぇ…本当に…どうかしてたよね…昔の私…

今では信じられない事してたって心の底から思ってるよ」


閣下と愛契約して…

どうしても歯止めが効かなくなった時の事を思い出し、

顔が暗くなるダイヤ。



 

その事を察知したのか裕子は…

「…なっちゃん…リリエル様にも閣下にも感謝しないとね!」

慰めるように裕子は言った。


色々反省会も行い…ダイヤはどうしても裕子に言いたかった事を

話し出した


「…私はゆうちゃんが魔界に来てくれて、本当に良かったと思ってるよ。

色々あったし…最初は私も反対してたけど…

だけど陛下にも閣下にも認められて、ホッとした気持ちもあるんだ」

ダイヤはニコニコして言った


「…これからも宜しくね!なっちゃん」


「こちらこそ!共にこの世界を満喫しなくっちゃね!」


裕子とダイヤはお互いに握手をして微笑んだ…





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