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花に触れたい


「リリエル!これはどういうことだ?なんだ!この点数は!」

屋敷に着いた途端に例のTwitterをリリエルに見せた


「…分かりません…答えは合っているはずなのですが(汗)

あ、ほら、知識だけは100%でしたよ♪」

リリエルは首をかしげて言った


「…吾輩に興味が無くなったわけでは無かろうな(怒)」


「そんなっ、そんな事絶対にあり得ません!

…申し訳ありません💦私はまた、

閣下を悲しませてしまったんですね…」

戸惑うリリエルは、俯いてしまう。


「…お前はいつもそうだ。一度も吾輩を責めようとしない。

肝心なところで我慢ばかりする。

お前自身のおねだりをした事もない。

吾輩に焼きもちすら焼かないじゃないか!」

イザマーレはさらに問い詰める


「…そう言われましても……

私はいつも、閣下のことが好きすぎて

ご迷惑だとばかり思っていますのに…」


困り果てるリリエルを、抱き寄せたくなるイザマーレだが

(ここで甘やかすのがいかんのだ!確かめさせて貰うぞ?リリエル…)


「出かけてくる。…今は髪に乗せないぞ」

「あ…はい。かしこまりました。行ってらっしゃいませ♪」


抱きしめることもなく、キスもしない。

行き先すら告げないのに、イザマーレを見送るリリエルは

いつものように穏やかだった。


イザマーレはますます

リリエルが焼きもちを焼く姿を見たくなった…


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