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花冠とティアラ


大魔王side


舞踏会もまだ終わらない時間…

ダンケルとダイヤはプライベートルームに居た。

誰にも邪魔されないよう扉を消して…


花嫁衣装のダイヤはダンケルを見つめていた


…いつもダイヤが心の隅に思っていた事…


魔界を総括する陛下の后が出戻りなど、公にできるはずはない。

結婚式など夢のまた夢だとダイヤは諦めていた…


婚姻の儀と称して披露宴が出来たのは

リリエルとイザマーレのおかげだと心の底から感謝していた。


…永遠に忘れられない一日となった。

そして…ダンケルに愛されてる事が何より嬉しかった。

憧れであった純白のウエディングドレスを

ダンケルに見て貰えたことも…


色々な思いで涙が溢れる…


これまでに無い程の緊張感を乗り越えた後、

より一層、ダンケルへの愛しさがこみ上げてくる


ダンケルも微笑みダイヤを見つめている


「…陛下…今日は有難うございました…素敵な1日になりました。

陛下…ずっと永遠にお慕いしております…陛下愛しています」

ダイヤは微笑んで言った。


ダンケルは微笑みダイヤを抱き上げ、ベッドに連れていった

ダイヤの顎に手を添えて、口唇を重ね、舌を絡めお互いに味わう

真っ赤になりながらダンケルを見つめる



 

「…綺麗だ…ダイヤ…いっぱい啼かせてやろうな」


耳元で囁き、ウエディングドレスを脱がせ愛撫していく…


恥ずかさに震えながらシーツを握りしめ堪らずに啼いた。

快楽で何度も昇り詰めるダイヤを、愛しく抱きしめるダンケル


お互いの深い愛を確かめ合いながら、夜が更けていく…





 

副大魔王side


すべての儀式が終わり、屋敷に戻ったイザマーレたち。


「ふう、やれやれだな。ま、リリエルのドレス姿を拝めたから

良しとしよう。本当なら俺も、リリエルを可愛がってやりたいが、

仕事が山積みだからな。しばらく情報局部屋に籠るから。

リリエル、イザマーレをよろしく頼んだぞ♪」


ウエスターレンは名残惜しそうにリリエルの髪を撫で、

情報局部屋に向かっていった




 

「閣下、お疲れ様でした♪」

リリエルはイザマーレのためにお茶を淹れていた


「ありがとう。だが、お前との約束事はまだ残っているぞ」


そう言ってリリエルの腕を取り、抱き寄せ、キスをする

お互いに舌を絡ませ合い、控えの間の時の装いに変わる


リリエルは純白のウエディングドレス

イザマーレは白地に金の刺繍が施されたタキシード


リリエルを抱き上げ、プライベートルームに移動し扉を消した


口唇を重ねながら、ゆっくりと脱がしていく


純白のドレスから、脱皮していくリリエルの綺麗な肌を隅々まで味わう


身体中に赤い刻印を施され、いつしかワインレッドの装いのごとく

熱に浮かされ、堪らず悶えるリリエルの吐息に愛しさがこみ上げる


百戦錬磨の宴会大王


イザマーレの描いた思惑どおり

見事な演出に色づき、妖艶に咲き誇る花


リリエルのすべてに酔いしれ、心ゆくまで溺れていく

夜が明けるまで、愛の営みは続けられた…




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