漆黒の口唇に、ウエスターレンの赤い口唇が重なる
イザマーレの血で、自身も赤く染まるのも気にせず
舌を絡ませ、傷口を少しずつ塞いでいく
熱く、甘い口づけと共に、エナジーを送り込まれ
イザマーレは目を覚ますが、愛しいウエスターレンのぬくもりを
喜んで享受し続ける
副大魔王クラスともなると、エナジー量も半端なく
際限なく行うのは危険が伴う
だがそこは、抜け目のない2魔の事
いつの間にかイザマーレも、
ウエスターレンにエナジーを分け与え
その愛欲に溺れていく…
そっと口唇を離し、見つめ合う
お互いの瞳に映る自身の姿を確認し
またキスを繰り返す…
だがそのうちに、ハッとして今の状況を確認すると
外野が自分たちを興味津々で見ている…
(なっ…お、おいっ ウエスターレン…///////)
突然、顔を真っ赤に染めて照れ始めるイザマーレ
だが、ウエスターレンに口唇を塞がれ、さらに強く抱きしめられ
言霊が使えず、さらに身体から力が抜けて行く
「イザマーレ、諦めろ。お前が可愛いのが悪いんだぞ💕」
そんな可愛らしいイザマーレを優しく見つめ
何度もキスを繰り返すウエスターレン
「お前ら、諦めろ。すでに眼中にさえ入れてもらえてない♪」
笑いを堪えているミカエルに促され、
しょんぼりと撤退していく天使軍
遠目に、リリエルの姿をそっと見つめていたミカエル
イザマーレとウエスターレンの美味しい場面に
キャーキャーはしゃぐリリエルに、静かに笑みを浮かべ
そのまま立ち去る
(……また、秋にな♪)
一方、未だにヤキモキしてるバサラの肩をポンと叩き
首を横に振るベルデ
「あの2魔に任せときゃいいんだよ、僕らは帰ろう。
リリエルちゃん、あとで僕の双眼鏡、返してね💦」
「はーい!💕後で、素敵な編集もお願いしますね(≧∇≦)」
いつの間にか、司令塔に大集結していたLily‘s
双眼鏡を手に、ウハウハしながら覗く
リリエル、リリア、ムーラン…
その横で、ビデオを録画していたプルーニャの元に、
そっと近寄るのは角の生えた悪魔。
「それ…いくらで買い取らせてくれる?(笑)」
緑の文化局の森の奥に無数にあると言われる
ベルデのコレクションが新たに増えたようである
Fin.
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